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人材紹介の求人データベース比較10選|料金・選び方【2026年最新】

公開日 更新日 15分
人材紹介の求人データベース比較10選|料金・選び方【2026年最新】

人材紹介向けの求人データベース(求人DB)を比較している経営者・CAに向けて、紹介会社として利用できることを公式情報で確かめた10サービスを、公表されている求人数・料金・得意領域・サポートの観点で並べました。候補者に連絡するスカウト媒体や、採用企業が使う採用管理システム(ATS)との違い、送客サービスとの組み合わせ方、契約前に確認したい12項目もまとめています。

この記事の結論
  • 公表されている求人数が多いのはJoBins(13万件超)、circusAGENT(12万件以上)、HITO-Linkエージェント(約10万件)。数え方は各社で違う
  • 固定費を抑えて始めるなら、条件付き無料のキャリアバンクジョブサーチ、無料登録のJoBins、月額費用のかからないAgentOne(保育)などが候補
  • 若手・未経験ならBeeやZキャリア プラットフォーム、SaaS・HRならクラウドエージェントと、得意領域で選ぶ
  • 求人DBは求人を確保する手段。求職者との面談は、送客サービスやスカウト媒体など別の手段と組み合わせて確保する

求人データベースとは|人材紹介会社が活用する3つの理由

矢野経済研究所によると、2024年度のホワイトカラー職種の人材紹介市場は4,490億円(前年度比12.0%増)でした。厚生労働省の令和6年度の集計(速報)では、事業報告を提出した有料職業紹介事業所は30,561あります。紹介会社の数が多いぶん、紹介できる求人をどう確保するかは多くの会社に共通する課題です。(出典:矢野経済研究所厚生労働省・令和6年度集計

求人データベースとは、採用企業から預かった求人を人材紹介会社に公開し、紹介会社がそこから求人を探して求職者を推薦できるサービスです。企業ごとに紹介契約を結ばなくても、運営会社との契約1本で掲載企業に推薦できるものが多く、開業直後から数千〜数万件の求人を扱えます。開業の流れは人材紹介会社の開業手順|許可申請から集客までの7ステップで解説しています。

人材紹介会社が求人DBを活用する3つの理由:

  1. 求人開拓の工数を減らせる:1社ずつ営業しなくても、掲載済みの求人をすぐに提案できる
  2. 扱える求人の幅が広がる:自社の営業網では接点のない大手企業や地方企業の求人も扱える
  3. 求職者への提案の選択肢が増える:希望条件に合う求人を、より多くの候補から選べる

求人DB・スカウト媒体・採用管理システム(ATS)の違い

名前が似ていても、何を探し、何を管理するサービスかは違います。この記事で比べるのは、紹介会社が「紹介できる求人」を探すための求人データベースです。

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区分 主な利用者 扱うもの 代表例
求人データベース(この記事の比較対象) 人材紹介会社 紹介できる求人 circusAGENT、HITO-Linkエージェント、JoBins
スカウト媒体 人材紹介会社・採用企業 候補者(求職者)のデータベース ビズリーチ、リクルートダイレクトスカウト、doda X
紹介会社向けの管理システム(CRM) 人材紹介会社 自社の求職者・求人・選考の進捗 PORTERS Agent、MatchinGood
採用管理システム(ATS) 採用企業 自社への応募者 HRMOS採用、ジョブカン採用管理

Wantedlyのエンゲージメント関連製品(Engagement Suite)は、従業員の活躍や組織づくりのための製品で、求人データベースではありません。スカウト媒体は人材紹介のスカウト媒体比較6選、管理システムは人材紹介CRMツール比較14選で比べています。

【2026年最新】人材紹介向け求人データベースおすすめ10選を徹底比較

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# サービス名 運営会社 公表されている求人数 紹介会社側の料金 得意領域
1 circusAGENT circus株式会社 120,000件以上(2026年3月時点) 要問い合わせ 全職種、未経験〜ハイクラス、主要都市〜地方
2 HITO-Linkエージェント パーソルイノベーション株式会社 10万件2026年5月時点) 要問い合わせ dodaの求人と連携、幅広い業界・職種
3 JoBins 株式会社JoBins 13万件超(2026年7月発表) 無料登録で閲覧・推薦(事前審査あり) 全国の中途求人、エージェント間の求人共有
4 Zキャリア プラットフォーム 株式会社ROXX 8.4万件以上(2025年6月発表) 初期導入費用・月額利用料あり(要問い合わせ) 未経験から正社員を目指すノンデスク領域
5 Bee 株式会社ネオキャリア 非公開 資料で案内(要問い合わせ) 若手・未経験、非公開・独占求人
6 クラウドエージェント 株式会社Grooves 10,000件以上 要問い合わせ SaaS・HR中心、営業〜管理部門
7 マイナビJOBシェアリング 株式会社マイナビ 非公開 資料で案内(要問い合わせ) 全国の営業拠点が開拓した中途求人、地方案件
8 キャリアバンクジョブサーチ キャリアバンク株式会社 10,082件2026年9月確認) 条件付き無料(未達の場合は月額2万円) IT・不動産・製造・介護・保育など
9 エージェントナビゲーション 株式会社エクスオード 常時約8,000件(プランで異なる) 要問い合わせ 上場企業を中心とした求人
10 AgentOne 株式会社SecondGame 非公開 導入費用・月額利用料なし(成約時の成功報酬のみ) 保育業界に特化

求人数・料金は2026年9月24日に各社の公式サイト・公式発表で確認しました。求人数は各社の公表値で、重複の扱いや連携求人を含むかどうかがそろっていないため、件数だけで順位はつけていません。「要問い合わせ」は公表されていない項目で、掲載順はおすすめ順ではありません。

1. circusAGENT|12万件以上の求人と業務管理機能

circus株式会社が運営する、人材紹介会社専用の求人データベースです。公式サイトでは、100業界・250職種、未経験からハイクラスまで120,000件以上の求人を掲載(2026年3月時点)と案内しています。推薦前に、求人ごとの「見送り理由」や「内定者情報」などの選考データを確認できるのが特徴です。

求人管理・求職者管理・選考管理などのCRM機能に加え、LINEで求職者とやり取りできる「AGENT連絡帳」も備えています。エージェント同士で求人と求職者を持ち寄るシェアリング機能では、成約時の手数料を両社で分け合います。求人票に記載された成果報酬額は100%受け取れる(シェアリング求人を除く)と案内されており、最短3営業日で利用を始められます。免許を取得して間もない会社向けのプログラムもあり、料金は要問い合わせです。公式サイト

2. HITO-Linkエージェント|dodaの求人と連携した約10万件

パーソルグループのパーソルイノベーション株式会社が、2025年7月に提供を始めた人材紹介会社向けの求人データベースです。転職サービス「doda」の求人と連携し、約10万件(2026年5月時点・同社調べ)を掲載しています。2026年8月には、複数媒体で重複する求人を除いた「ユニーク求人」で10万件を超えたと発表しました。

採用企業側の採用管理システムとつながっているため、企業の返答が早く、日程調整・チャット・選考管理をシステム上で進められます。新規の紹介契約の手続きは不要ですが、利用規約により、サービスを介さない採用企業との直接契約はできません。早期退職時の返金規定は求人ごとに記載されており、料金は要問い合わせです。公式サイト2026年8月の発表

3. JoBins|無料登録で推薦できる13万件超の求人

株式会社JoBinsが運営するエージェント連携プラットフォームです。同社は2026年7月に、求人掲載件数が13万件を突破したと発表しています。紹介会社は無料登録で全国の求人を閲覧・推薦でき、他のエージェントが持つ求人を扱ったり、自社の求人を共有したりもできます。

登録には事前審査と招待コードが必要で、有料職業紹介事業の許可証も確認されます。成約時の報酬の配分(JoBinsや、求人を掲載したエージェントへの手数料の有無)は、求人ごとに確認してください。公式サイトエージェント登録の流れ

4. Zキャリア プラットフォーム(旧agent bank)|未経験・ノンデスク領域の求人と集客支援

株式会社ROXXが運営し、2024年7月に「agent bank」から名称とサービスを統合しました。未経験から正社員を目指すノンデスク領域(製造・建設・運輸・サービス業など)に特化しています。2025年6月の同社発表では、掲載求人数8.4万件以上(パーソルキャリアとの連携求人を含む)、累計推薦件数60万件超(2025年3月時点)です。

2026年9月には、Branding Careerとの求人連携で、IT・エンジニア領域の求人約3万件を順次公開すると発表しました。求人DBのほか、求職者集客の支援や、CAの業務を補助する「AIアシスタント」も提供しています。初期導入費用と月額利用料がかかり、金額は要問い合わせです(時期によって初期費用・月額料金の無料キャンペーンを実施)。公式サイトでは、面談設定を代行する「面談確約サービス」(完全成果報酬型・面談単価2.6万円、税区分は要確認)も案内しています。公式サイト2025年6月の発表2026年9月の発表

集客の手段どうしの比較は求職者送客サービス比較8選で扱っています。

5. Bee(ビー)|ネオキャリアが開拓した若手・未経験向けの求人

株式会社ネオキャリア(2025年2月期の売上高は約524億円)が運営する求人データベースです。同社が独自に開拓した若手・未経験層向けの求人と、大手企業の非公開求人を含む独占求人を扱えるのが特徴です。人材紹介の経験者による伴走支援もあり、料金プランは資料請求で案内されています。公式サイト

若手の集め方は営業未経験・20代の母集団形成ガイド、一人で開業する場合の資金と集客は人材紹介の独立・一人開業で整理しています。

6. クラウドエージェント|SaaS・HR中心、重複を整理した1万件以上

株式会社Groovesが運営する、人材紹介会社向けの求人データベースです。SaaS・HRを中心とした成長産業の求人を1万件以上掲載し、「重複ゼロで情報充実」を掲げています。営業職から管理部門の求人が中心で、完全未経験・エグゼクティブ・地方の求人もあり、毎月1,100件以上が新たに募集を始めています。

企業ごとの紹介契約は不要で、申込書1つで掲載企業に紹介できます。同社のFAQによると、企業との紹介手数料は基本的に35%以上で締結しており、完全未経験可の求人などには固定フィーもあります。専任チームによる導入支援と、定期ミーティングでのKPI確認があり、料金は要問い合わせです。公式サイトよくある質問

7. マイナビJOBシェアリング|全国の営業拠点が開拓した求人

株式会社マイナビが運営する、人材紹介会社向けの求人データベースです。全国60拠点の営業所(2023年9月時点)が開拓した求人に加え、地域金融機関との連携による地方の採用案件も扱っています。有料職業紹介の許可があれば利用でき、参画時には広告審査と社内審査があります。

推薦ごとに事務局が選考のやり取りを担い、新着求人と募集終了はその日の20時にメールで届きます。企業との紹介手数料は基本35%で締結しているとされ、入社日の最短5日後に手数料を受け取れる「Early-Site」もあります。料金は資料で案内されています。公式サイト

8. キャリアバンクジョブサーチ|条件を満たせば無料で使える

キャリアバンク株式会社が運営し、IT・不動産・建築・製造・コンサル・介護・保育などの求人を10,082件掲載しています(2026年9月24日確認)。初期費用・月額費用・成功報酬費用はかからず、1年間の無料期間中に10人以上を推薦すれば、次の契約も無料です。10人に届かなかった場合は、無料期間の終了後から月額2万円がかかります。

求人ごとに「書類通過者の傾向」や「内定者の事例」などの独自情報を見られます。報酬はキャリアバンクへ請求して同社から支払われる仕組みで、成功報酬は理論年収の30%がボリュームゾーンと案内されています。公式サイト

9. エージェントナビゲーション(エクスオード)|上場企業中心、報酬からのマージンなし

株式会社エクスオードが提供する求人データベースで、採用意欲の高い企業の求人を期限付きで常時約8,000件掲載しています(掲載数はプランによって異なる)。同社が扱う求人のおよそ6〜7割は上場企業です。

紹介会社に支払う成功報酬から同社がマージンを取らないのが特徴で、パートナー提携の求人は提携先と報酬を分け合います。採用企業ごとの紹介会社向け説明会のほか、会員向けに「キャリコネ転職」の求職者データベースへのスカウト機能も用意されています。料金は要問い合わせです。公式サイト

10. AgentOne|保育業界に特化した求人データベース

株式会社SecondGameが運営する、保育業界に特化したエージェント向けの求人データベースです。雇用形態やエリアに加えて、施設形態や入社時期など保育業界特有の条件で探せ、社宅制度の規定や経験年数別のモデル年収も確認できます。

掲載中の法人には個別の紹介契約なしで紹介でき、成約時の成功報酬のほかに、導入費用・月額利用料などのランニングコストはかからないと案内されています。公式サイト

求人DBで扱える求人が増えても、その求人に合う求職者と会えなければ成約にはつながりません。求職者側の集め方は、後半の「併用戦略」で整理しています。

求人データベースの選び方|失敗しない5つのポイント

ポイント1:自社の注力領域との求人マッチ度

得意な業種・職種・年齢層はデータベースごとに違います。SaaS・HRならクラウドエージェント、若手・未経験ならBeeやZキャリア プラットフォーム、保育ならAgentOne、幅広い職種を一度に探したいならcircusAGENT・HITO-Linkエージェント・JoBins、というように、公式に案内されている得意領域から候補を絞ります。公表されている求人数は同じ基準で数えた値ではないため、自社がよく担当する職種・勤務地・年収帯で実際に検索して確かめてください。

ポイント2:料金体系と収益インパクトの試算

月額・初期費用がかかるもの(Zキャリア プラットフォームなど)、条件付き無料(キャリアバンクジョブサーチ)、無料登録(JoBins)、成約時の成功報酬のみ(AgentOne)と、料金の形はさまざまです。月額の有無だけでなく、成約時に自社が受け取る報酬額と、DB側や求人の提供元へ配分される額を求人ごとに確認し、年間の見込み成約数で試算します。手数料の相場は人材紹介の手数料相場は30〜35%にまとめています。

ポイント3:求人の質・鮮度の確認

掲載件数に加えて、募集終了の反映の早さ、重複の扱い、選考データの有無を確認します。たとえばcircusAGENTは推薦前に見送り理由や内定者情報を、キャリアバンクジョブサーチは書類通過者の傾向などを確認できると案内しています。クラウドエージェントの「重複ゼロ」、Beeの「非公開・独占求人」のように、各社が掲げる品質管理の方針も比べる材料になります。

ポイント4:サポート体制と専任RAの有無

専任担当がつくか、定期的な打ち合わせがあるか、KPIの改善提案を受けられるかは、初年度の立ち上がりを左右します。Bee、クラウドエージェント、circusAGENTは、専任の担当者による伴走支援を公式サイトで案内しています。

ポイント5:他システム連携の可否

自社のCRMや求職者送客サービスと、求職者や選考のデータをどう受け渡すか(CSV・API・手入力)を確認します。circusAGENTのように求人DB自体に管理機能を持つものもあれば、自社CRMと二重入力になるものもあります。CRMの選び方は人材紹介CRMツール比較14選で扱っています。

業界別・規模別の使い分けマトリクス

業界別の推奨求人DB

業界・領域 候補になる求人DB 選ぶときの確認点
IT・エンジニア クラウドエージェント、Zキャリア プラットフォーム(IT・エンジニア求人を連携)、circusAGENT 未経験可か経験者向けか、技術や担当工程の記載があるか
SaaS・スタートアップ クラウドエージェント 選考の速さ、社風や組織の情報の充実度
営業・事務(20代・未経験) Bee、Zキャリア プラットフォーム 未経験可の求人の割合、入社後の研修
ハイクラス(年収600万円超) circusAGENT、クラウドエージェント(エグゼクティブ求人あり) 候補者はスカウト媒体で探す方法も併用する
介護・保育 キャリアバンクジョブサーチ、AgentOne(保育) 資格の要否、施設形態、勤務時間
製造・建設・運輸 Zキャリア プラットフォーム、キャリアバンクジョブサーチ 勤務地、免許・資格の条件
大手・上場企業 エージェントナビゲーション、HITO-Linkエージェント 説明会への参加条件、推薦の手順
地方求人 マイナビJOBシェアリング、circusAGENT 対象エリアの件数を実際に検索する
全方位カバー circusAGENT、HITO-Linkエージェント、JoBins 件数の数え方、重複の扱い

各社の公式サイトで案内されている得意領域をもとにした候補です。実際の件数は、担当する職種・勤務地で検索して確かめてください。

規模別(自社の月間成約数別)の推奨構成

月間成約数 構成の考え方 費用で確認すること
0〜3件(立ち上げ期) 固定費のかからないDB(JoBins、キャリアバンクジョブサーチ、AgentOneなど)で求人を確保し、求職者は送客サービスなどで確保する 無料の条件(推薦数など)、成約時の報酬の配分
4〜10件(成長期前半) 得意領域に合うDBを1〜2社に絞り、選考データや伴走支援を活用する 月額費用と、成約が少ない月の負担
1130件(成長期後半) 領域の違うDBを組み合わせ、求人の重複と推薦の二重登録を管理する DBごとの成約1件あたりの費用、CAの工数
31件以上(拡大期) 複数DBと自社開拓の求人を併用し、CRMで一元管理する 全体の費用と、DB経由の成約が占める割合

フェーズ別おすすめ求人DBランキング

事業フェーズごとに、編集部が候補にしやすいと考える組み合わせを挙げます。順位は公式情報をもとにした編集部の見立てで、各社の実績を比べたものではありません。

立ち上げ期(初年度1,000万円売上目標)

  1. JoBins — 無料登録で全国の求人を閲覧・推薦できる(事前審査あり)
  2. キャリアバンクジョブサーチ — 1年間に10人以上を推薦すれば、次の契約も無料
  3. Bee/circusAGENT — 伴走支援や、免許取得直後の会社向けプログラムがある(料金は要問い合わせ)

立ち上げ期は固定費をなるべく増やさず、支出を成約に連動させておくと資金繰りが安定します。開業時の費用は「人材紹介の起業費用は600万〜」も参考になります。

拡大期(年間5,000万円売上目標)

  1. circusAGENT — 12万件以上の求人と、求人・求職者・選考の管理機能を一体で使える
  2. HITO-Linkエージェント — dodaの求人と連携し、採用企業の管理システムとつながっている
  3. Zキャリア プラットフォーム — 未経験・ノンデスク領域の求人に、集客支援とAIアシスタントを組み合わせられる

拡大期はCAが増えるため、選考管理まで一体で使えるDBをメインにし、領域の違うDBで補う組み合わせが考えやすくなります。

特化期(特定業界深耕)

  1. AgentOne(保育特化)、クラウドエージェント(SaaS・HR中心)、キャリアバンクジョブサーチ(介護・製造などを含む)から、自社の領域に合うものを軸にする
  2. circusAGENT/JoBins(補完用)

特化期は、主軸のDBを1社に決めて求人の理解を深め、決定単価を上げやすくする考え方が中心になります。「人材紹介の差別化戦略7選」もあわせて参考にしてください。

求人DB導入の費用シミュレーション

以下は計算例です。架空の条件で、特定のサービスの料金や実績ではありません。求職者側の集客費用は求職者集客代行の費用相場とROI計算とあわせて考えます。

月額型のROI計算

計算例:月額10万円のDBで、月2件成約、紹介手数料が1件120万円の場合。

  • 紹介手数料の売上:240万円/月
  • DBの月額費用:10万円/月
  • DB費用を引いた残り:230万円/月

成約が0件の月も10万円はかかるため、月単位ではなく年間の見込み成約数で判断します。

折半型のROI計算

計算例:求人を持つエージェントと紹介手数料を50%ずつ分けるシェアリング求人で、月3件成約、1件120万円の場合。

  • 紹介手数料の売上:360万円/月
  • 求人の提供元への配分:180万円
  • 自社の取り分:180万円

固定費はかかりませんが、1件あたりの取り分は半分になります。配分の割合は求人やサービスによって違います。

完全成果報酬型のROI計算

計算例:成約時に紹介手数料の60%をDB側に支払う条件で、月4件成約、1件120万円の場合。

  • 紹介手数料の売上:480万円/月
  • DB側への支払い:288万円
  • 自社の取り分:192万円

DB側への配分はサービスや求人によって大きく異なり、求人票の報酬額を満額受け取れるサービスもあります(circusAGENTの掲載求人、エクスオードの自社取扱求人など)。契約前に、自社に入る金額を求人ごとに確かめてください。

3つの計算例はいずれも、CAの人件費、求職者の集客費、早期退職時の返金を差し引く前の金額です。利益として比べるときは、これらを引いてから判断します。事業計画での試算は「人材紹介の売上シミュレーション」で詳しく扱っています。

求人DB導入失敗パターン3つ

選定の段階で起こりやすいつまずきを3つ挙げます。特定の企業の事例ではありません。

  1. 求人数だけで選んで対象層がずれる — 「求人10万件」という数字で契約したものの、自社のCAが得意な20代向けの求人は一部だけだった、というケースです。担当する職種・勤務地で検索した件数で判断します。
  2. サポートの中身を確認しない — 立ち上げ期は、業界知識の共有や推薦書の書き方を教えてもらえるかで、決定数が変わりやすくなります。
  3. 募集終了の反映を確認しない — 募集が終わった求人に推薦してしまうと、企業からの信用を失いかねません。更新の頻度と、募集終了の知らせ方を確かめます。

求人DB選定チェックリスト(12項目)

導入前に確認したい12項目です。

# 確認項目
1 募集中の求人数(募集終了を除く)と、その数え方
2 求人の主な業界・年齢層
3 主な勤務地(都市部と地方の比率)
4 平均的な年収帯
5 料金体系(月額/折半/成約時の配分)
6 求人ごとの報酬額と、DB側・求人提供元への配分
7 データの更新頻度(日次/週次/月次)
8 募集終了した求人の削除・通知のルール
9 サポート体制(電話/チャット/勉強会)
10 返金規定(早期退職時の扱い)
11 最低契約期間・解約条件・利用に必要な許可や審査
12 他社のCAと候補者が競合する可能性

報酬の相場は「人材紹介の手数料相場は30〜35%」、返金規定は「人材紹介の返金規定(リファンド)相場」で確認できます。

求人データベース比較で見落とされがちな視点|競合・大手DBとの比較ポイント

求人DBの選定では、掲載件数と月額料金だけで判断してしまいがちです。ここでは件数の数え方、重複応募、無料と有料の違いを、公式情報で確かめられる範囲で整理します。

比較軸1:表示求人件数 vs 実効求人件数

公表されている求人数は、数え方がサービスごとに違います。HITO-Linkエージェントは複数媒体の重複を除いた「ユニーク求人」で10万件を超えたと発表し、Zキャリア プラットフォームの8.4万件はパーソルキャリアとの連携求人を含む数です。募集が終わった求人をいつ非表示にするかも、各社で運用が異なります。

サービス 公表されている求人数 数え方・補足
circusAGENT 120,000件以上(2026年3月時点) 毎月の新規求人数は11,846件2026年2月時点)
HITO-Linkエージェント 10万件2026年5月時点) 2026年7月末に、重複を除いたユニーク求人で10万件突破と発表
JoBins 13万件超(2026年7月発表) エージェント間で共有された求人の扱いは要確認
Zキャリア プラットフォーム 8.4万件以上(2025年6月発表) パーソルキャリアとの連携求人を含む
クラウドエージェント 10,000件以上 「重複ゼロ」を掲げ、毎月1,100件以上が新規に募集開始
キャリアバンクジョブサーチ 10,082件2026年9月確認) 公式サイトの掲載件数表示

各社の公式サイト・公式発表の値です。同じ基準で数えた値ではないため、件数の比較は目安にとどめ、自社の条件で検索した件数で判断してください。

比較軸2:求人DBで「重複応募リスク」をどう管理するか

求人DBで特に注意したいのが、重複応募による企業からの信頼の低下です。複数のエージェントが同じ求人に同じ候補者を推薦すると、企業の選考の手間が増え、関係を損ないます。重複の判定や先着の扱いはサービスごとの規約で決まっているため、次の点を確認します。

確認すること理由
同じ候補者が既に応募済みだった場合の扱い(先着の基準)推薦が無効になり、報酬が発生しないことがある
他のエージェントやDB経由と重複したときの連絡方法企業への二重推薦を防ぐ
候補者本人への確認(応募先と応募経路の聞き取り)本人が他社経由で応募済みのことがある
採用企業と直接やり取りできる範囲サービスを介さない直接契約を規約で禁じている例がある(HITO-Linkエージェントなど)
複数DBの求人を扱うときの社内の記録ルールCRMに求人の取得元を記録しないと、重複に気づけない

サービスごとの具体的なルールは、各社の利用規約・契約書で確認してください。

比較軸3:無料DB vs 有料DBの選定タイミング

立ち上げ期によく出る質問が「無料DBから始めるか、最初から有料DBを契約するか」です。固定費なしで始められるDBには、条件付きで無料のキャリアバンクジョブサーチ、無料登録のJoBins、成約時の成功報酬のみのAgentOneなどがあります。ただし無料のDBでも、推薦数の条件や成約時の配分があるため、1件あたりの取り分まで比べます。

  • 月間成約0〜3件(立ち上げ初期):固定費のかからないDBで求人を確保し、推薦から入社までの流れを固める
  • 月間成約4〜10件:得意領域に合う有料DBを検討し、選考データや伴走支援の価値と月額費用を比べる
  • 月間成約11件以上:複数DBと自社開拓の求人を併用し、CRMで一元管理する

競合各社が「優れているシーン」も率直に明記

L reach編集部は求人DBを販売していません。公式情報で確かめられる特徴から、それぞれが合いやすい場面を整理します。

各サービスが合いやすい場面(公式情報をもとにした編集部の整理)
  • circusAGENT:求人数に加えて、推薦前に選考データを確かめたい会社
  • HITO-Linkエージェント:dodaの求人を扱い、採用企業とのやり取りを速めたい会社
  • JoBins:固定費をかけずに全国の求人を扱いたい会社(事前審査あり)
  • Zキャリア プラットフォーム:未経験・ノンデスク領域の求人と集客支援をまとめて使いたい会社
  • Bee:若手・未経験向けの独占求人と伴走支援を求める会社
  • クラウドエージェント:SaaS・HR領域の求人を重点的に扱う会社
  • マイナビJOBシェアリング:地方の求人や、手数料の早期受け取りを重視する会社
  • キャリアバンクジョブサーチ/AgentOne:固定費を抑えたい会社、保育に特化した会社

CRMは人材紹介CRMツール比較14選、候補者に連絡する手段は人材紹介のスカウト媒体比較6選で比べています。

求人DB×求職者送客サービスの併用戦略|編集部見解と向き不向き

求人DBで求人を確保しても、求職者が集まらなければ成約には至りません。求人と求職者は別の手段で確保するのが基本で、送客サービスの料金は求職者送客サービスの料金比較8選で比べています。L reach編集部としても、L reachが万能だとは考えていません。組み合わせの考え方と、L reachが向く・向かない場面を分けて整理します。

求人DB×送客サービスの組み合わせ別最適解

自社のターゲット領域 求人DBの候補 求職者を集める手段の候補
20代若手・未経験総合 Bee、Zキャリア プラットフォーム、circusAGENT 若手向けの送客サービス(L reachなど)
IT・SaaS・スタートアップ クラウドエージェント、Zキャリア プラットフォーム IT未経験なら若手向けの送客、経験者はスカウト媒体
ハイクラス(年収600万円超) circusAGENT、クラウドエージェント スカウト媒体(若手向けの送客は合いにくい)
保育・介護の有資格者 AgentOne、キャリアバンクジョブサーチ 業界特化の集客手段
全方位カバー(中堅) circusAGENT、HITO-Linkエージェント、JoBins 複数の送客サービスと自社集客の併用

費用は、求人DBの料金と送客・スカウトの費用を合算し、同じ期間の成約件数で割って比べます。

L reachが向かないパターン(編集部からの正直な提言)

  • 30代後半〜40代の管理職層が中心 → L reachの登録者は平均年齢24.7歳です。スカウト媒体で候補者を探すほうが合います
  • 医療・看護・介護・保育の有資格者が中心 → 若手中心の送客では有資格者が少ないため、業界特化の集客手段と組み合わせます
  • 月100件以上の大量採用代行(RPO型) → 送客サービスだけでは母集団が足りず、複数の手段を同時に使う必要があります
  • すでに自社の集客で必要な面談数を確保できている → 求人DBを広げるほうが費用対効果が高い場合があります

L reachが合いやすいのは、20代の若手・未経験を中心に、求人DBで求人を確保しつつ面談数を増やしたい中小〜中堅の紹介会社です。判断に迷う場合は、直近3か月に成約した人の年齢・職種・年収を整理してから比べてください。

L reachの特徴

L reach(エルリーチ)の特徴
  • 初期費用・月額費用0円の着座課金(1.5万〜3.5万円/面談・税別、職種・エリアで変動)
  • 登録者の平均年齢24.7歳・20代比率95.7%
  • 全件にオペレーターが15分のプレ面談を実施し、着座率は85%以上
  • 重複候補者・要件不一致・無断キャンセルは非課金
  • 契約期間の縛りなし。お問い合わせから最短3営業日で開始

集客の全体像は人材紹介の集客方法7選、費用の見直しは人材紹介CPA削減7選、求人開拓の営業は人材紹介のRA営業のコツ7選で扱っています。

よくある質問(FAQ)

Q
複数の求人データベースを同時に利用しても問題ありませんか?
A
各社の規約に沿っていれば、併用できます。扱える求人の幅が広がり、求職者への提案の選択肢も増えます。注意点は重複応募の管理です。重複応募は企業からの信頼に直結するため、CRMで求人の取得元を必ず記録し、同じ企業の求人が複数のDBに載っている場合の扱いを社内で決めておきます。
Q
開業直後でも求人データベースは利用できますか?
A
多くのサービスは、有料職業紹介事業の許可を前提としています。JoBinsは許可証の確認を、マイナビJOBシェアリングは許可の保有と審査を利用の条件として明記しています。立ち上げ期向けには、circusAGENTの免許取得直後の会社向けプログラム、キャリアバンクジョブサーチの条件付き無料、JoBinsの無料登録などがあります。許可要件は有料職業紹介事業の許可要件で確認できます。
Q
求人データベースの求人でも紹介手数料は通常通りもらえますか?
A
受け取れます。ただし請求先はサービスによって異なり、採用企業に直接請求するものと、DBの運営会社に請求して支払いを受けるもの(キャリアバンクジョブサーチ、エクスオードなど)があります。DB側や求人の提供元への配分がある場合は、自社に入る金額で試算してください。相場は人材紹介の手数料相場は30〜35%にまとめています。
Q
無料の求人データベースと有料の違いは何ですか?
A
料金だけで求人の量や質は決まりません。無料登録のJoBinsは13万件超の掲載を発表しており、有料のDBには選考データ、専任の伴走支援、管理機能などが付くものがあります。無料の条件(推薦数など)と成約時の配分を含めて、1件あたりの取り分で比べるのが確実です。
Q
求人DBの解約・乗り換えはスムーズですか?
A
月単位で解約できる契約なら柔軟に見直せます。注意したいのは、年単位の契約や違約金の条項があるサービスです。契約書の「最低利用期間」「解約の申出期限」「途中解約時の違約金」を確認してください。乗り換えを考える目安は、「対象の求職者層と求人層がずれてきた」「サポートの質が下がった」「月の決定数が数か月続けて目標に届かない」などです。乗り換える前に2〜3社を並行して試し、決定数を比べてから本契約に進むと失敗が減ります。
Q
求人データベースの料金相場はいくらですか?
A
一律に言える相場はありません。料金を公表しているのは、キャリアバンクジョブサーチ(条件付き無料、未達なら月額2万円)やAgentOne(導入費用・月額利用料なし)など一部で、多くは要問い合わせです。見積もりを取るときは、初期費用・月額費用・成約時の配分・最低契約期間をそろえて比べてください。
Q
立ち上げ初年度におすすめの求人DBはどれですか?
A
固定費を抑えたいなら、JoBins(無料登録、事前審査あり)やキャリアバンクジョブサーチ(条件付き無料)から始め、伴走支援が欲しければBeeやcircusAGENTの条件を問い合わせる順番が考えやすいでしょう。Zキャリア プラットフォームは初期導入費用・月額利用料がかかるため、キャンペーンの有無も含めて見積もりを取ります。CA1〜3名の規模なら、主軸のDBを1社決め、得意領域の違う求人を別のDBで補う2本立てが安定しやすくなります。「人材紹介の立ち上げ集客」「人材紹介会社の開業手順」も参考になります。
Q
求人データベースと求職者送客サービスは併用すべきですか?
A
両方を用意しておくと、片方が足りずに成約を逃す場面を減らせます。求人DBは「扱える求人を増やす」、送客サービスは「面談できる求職者を増やす」役割です。どちらを先に強化するかは、いま足りないのが求人なのか求職者なのかで決めます。
Q
求人データベースのデメリットは?
A
求人の独占性が低く、他社のCAと候補者が競合しやすい点です。同じ求人に複数のエージェントから候補者が推薦されることは珍しくありません。差をつけるには、推薦の速さ、推薦文の質、選考中のフォローを磨く必要があります。推薦文の書き方は「人材紹介の推薦状の書き方」を参考にしてください。
Q
求人データベースとスカウト媒体の違いは?
A
求人データベースは「紹介できる求人」を探すためのサービス、スカウト媒体は「候補者(求職者)」に自分から連絡するためのサービスで、役割は正反対です。求人と候補者の両方がそろって初めて成約が生まれます。スカウト媒体の比較は「人材紹介のスカウト媒体比較6選」にまとめています。
比較検討中の人材紹介会社様へ

求人DBは「実際に動いている求人数」と「成約条件」で比較すべきです。

L reachは比較検討中の人材紹介会社様向けに、面談単価・契約条件・運用工数を無料相談で個別に整理してご提案しています。

相談前に整理できること

  • 主要な獲得ルートを比較
  • 面談単価・工数を整理
  • 自社に合う送客条件を確認

まとめ|求人DB×送客サービスで人材紹介事業を加速

求人データベースは、人材紹介会社が求人開拓の一部を外部のサービスで補う手段です。10サービスは求人数の数え方も料金の形も違うため、自社の担当領域で検索した件数と、成約時に自社に入る金額で比べることが出発点になります。

立ち上げ期は固定費のかからないDBと送客サービスから始め、成約が安定してきたら得意領域の有料DBや複数DBの併用を検討する、という順番が現実的です。集客の全体像は人材紹介の集客方法7選、成約率の改善は人材紹介の成約率を上げる7施策、サービス全体の比較は人材紹介サービス比較完全ガイドで読めます。求人データベース・スカウト媒体・CRMの記事は求人データベース・スカウト媒体・CRM比較ガイドにまとめています。20代を中心とする若手求職者の送客については、L reachの対応条件・費用の相談からお問い合わせください。

外部データソース

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L reach編集部

人材紹介事業ナレッジ編集チーム

foresma株式会社が運営する求職者送客サービス『L reach』編集部。人材紹介会社の支援実績をもとに、集客・CV・運用ノウハウを発信しています。

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