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人材紹介CRMツール比較14選2026|料金・機能・選び方

公開日 更新日 15分
人材紹介CRMツール比較14選2026|料金・機能・選び方

「表計算ソフトでの管理が限界」「複数のCAで二重登録が起きている」と感じている人材紹介会社の経営者・マネージャーに向けて、紹介会社が使えるCRM・業務管理システム(人材紹介システム)を14ツール選び、公式に公表されている料金・機能・連携で比べました。採用企業向けの採用管理システム(ATS)との違いを先に整理し、規模別の選び方や導入前の確認項目まで紹介します。L reach編集部はCRMを販売していない立場で、2026年9月24日時点の各社公式サイトの情報をもとにまとめています。

この記事でわかること
  • 人材紹介CRMと、採用企業向けATS・汎用の顧客管理システムとの違い
  • CRM選びの5つの判断軸
  • 14ツールの料金・機能・連携の一覧比較(公式情報で確認)
  • 規模別おすすめCRM(1〜3名/5〜10名/20名以上)
  • 求職者送客サービスと連携するときの確認点

CRMの導入とあわせてKPIを設計したい方は「人材紹介KPIテンプレート完全版2026」「人材紹介のKPI設定方法」も参考になります。

人材紹介CRMとは|ATS・顧客管理システムとの違い

人材紹介CRMは、求職者・求人・企業・選考の進捗の4つを関連づけて管理するための業務システムです。クラウド型が主流で、ブラウザから使えます。

CRM(顧客管理)の役割

一般的なCRMは「顧客=企業や個人」の管理が中心ですが、人材紹介では「求職者」と「求人企業」の両方を顧客として扱う設計が必要です。Salesforceやkintoneなどの汎用ツールを自社向けに設定して使う事業者もいますが、人材紹介専用のシステムのほうが、推薦や選考の管理を標準の機能で扱える範囲が広くなります。

ATS(応募者追跡)との違い

ATS(Applicant Tracking System、採用管理システム)は、採用企業が自社への応募者の選考を管理するためのシステムです。紹介会社から推薦を受ける機能を持つものもありますが、紹介会社が自社の求職者と求人を管理するための専用CRMとは用途が違います。

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区分 使う人 代表例 この記事での扱い
紹介会社向けの専用CRM・業務管理 人材紹介会社 PORTERS Agent、MatchinGood 紹介、CAREER PLUS 比較対象
求人データベースに付帯する管理機能 人材紹介会社 circusAGENT、クラウドエージェント 比較対象
汎用CRM・業務アプリの構築 あらゆる企業 Salesforce、kintone 比較対象
採用企業向けのATS 採用企業 HRMOS採用、ジョブカン採用管理、MOCHICA、HITO-Manager 対象外

HRMOS採用(ビズリーチ)は採用企業の中途採用、ジョブカン採用管理は中途・新卒、MOCHICA(ネオキャリア)はLINEを使った新卒採用、HITO-Manager(パーソルグループ)はアルバイト採用のための採用管理システムです(各社公式サイトで確認)。

人材紹介の専用CRMが必要な理由

汎用ツールや表計算ソフトでも初期は回りますが、次のような状況が出てきたら、専用CRMを検討する時期です。人数や件数は目安で、会社によって変わります。

  • 担当者が複数になり、同じ求職者への二重連絡や引き継ぎ漏れが起きる
  • 求職者や求人が増え、検索や重複の確認に時間がかかる
  • 推薦から面接調整・内定・入社までを一続きで管理したい
  • KPIを毎月手作業で集計している

矢野経済研究所によると、2024年度のホワイトカラー職種の人材紹介市場は4,490億円(前年度比12.0%増)でした。厚生労働省の令和6年度の集計(速報)では、事業報告を提出した有料職業紹介事業所は30,561あります。事業所の数が多いなかで、1社あたりの管理の効率は競争力に直結します。(出典:矢野経済研究所、厚生労働省・令和6年度集計)

人材紹介CRMを選ぶ5軸

軸1: 機能網羅性

求職者の管理、求人・企業の管理、選考の進捗管理、スカウトや連絡の履歴、分析の5つが基本です。これに加えて、メール・LINE・カレンダーとの連携、AIによる書類作成の補助、推薦書の作成支援などが製品ごとの違いになります。

軸2: 価格帯と課金体系

国内の専用システムは、1ユーザー(1ID)あたりの月額課金が中心です。公表されている例では、PORTERS Agentが1ユーザー月額15,000円(税込16,500円)、Emproが1IDあたり月額10,000円、CAREER PLUSがプランにより1IDあたり月額3,000〜15,000円です。スマプロAI for AGENTのように、基本料金を無料にしたものもあります。初期費用・最低契約期間・オプションを含めた総額で比べてください。

軸3: 外部連携(送客サービス/スカウト媒体/会計)

求人媒体や送客サービスからの求職者情報の取り込み、会計ソフトやカレンダーとの連携ができるかを確認します。APIやCSVの対応の有無に加えて、どの項目が、どちらの方向に、どのタイミングで反映されるかまで確かめると、導入後の手作業を見込みやすくなります。

軸4: UX/UIと学習コスト

機能が多いほど、覚えることも増えます。無料トライアルやデモで、実際によく担当する求職者を想定して、登録から推薦までを現場のCAに操作してもらうと、定着しやすいかどうかが分かります。

軸5: サポート品質

初期設定の支援、研修、データ移行の支援が含まれるかは、中小規模の事業者ほど影響が大きくなります。LaSは初期データの移行と導入後のサポートを無料と案内し、PORTERSは専任スタッフによるサポートと運用相談会を設けています。移行支援が有料か無料かも確認します。

人材紹介CRMツール14選 比較一覧表

2026年9月24日に各社の公式サイトで、名称・提供元・料金の公表状況を確認した14ツールです。紹介会社向けの専用システム、海外製の人材紹介向けシステム、求人データベースに付帯する管理機能、汎用CRMの4つに分けています。

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ツール名 区分 提供元 公表されている料金 主な特徴
PORTERS Agent 紹介会社向け専用 ポーターズ株式会社 初期100,000円(税込110,000円)、1ユーザー月額15,000円(税込16,500円)、11ID目以降7,500円(税込8,250円) 20以上の求人媒体と連携、項目を追加費用なしで変更、APIはオプション
MatchinGood 紹介 紹介会社向け専用 株式会社ブレイン・ラボ 初期費用無料、月額22,000円(税込)〜 応募から売上・請求まで一元管理、事業報告書の作成・出力
CAREER PLUS 紹介会社向け専用 株式会社ブレイン・ラボ プランにより初期0円〜、1IDあたり月額3,000〜15,000円 進捗・KPI・売上の管理、求人票・推薦状などの帳票出力
LaS 紹介会社向け専用 リクサス株式会社 初期費用+月額ID単価(金額は要問い合わせ) 人材紹介会社が自社用に開発、初期データ移行・サポートは無料
Empro 紹介会社向け専用 株式会社エボルグ 初期100,000円、1IDあたり月額10,000円(ID数で割引、最低契約12か月) CRMとLINE・メールのMA、AIマッチング
スマプロAI for AGENT 紹介会社向け専用 株式会社ニトエル 基本料金無料(2026年4月〜)、個別の改修・API連携は見積もり AIによる書類作成の補助、求人・求職者の管理
Tamago-DB 紹介会社向け専用 Tamago-DB株式会社 月額制(金額は要問い合わせ) エグゼクティブサーチ・グローバル人材紹介向け、多言語対応
Vincere(Access Vincere Evo) 海外製 Vincere CRM/ATSは1ユーザー月額£69〜、AI機能は1社月額£25〜 LinkedIn・Indeed連携、API、日本語サイトあり(営業デモは英語のみ)
Bullhorn 海外製 Bullhorn Starterは1ユーザー月額$99〜、Coreは$165、上位版は見積もり 人材会社向けのATS/CRM、AI機能「Amplify」
Zoho Recruit 海外製 Zoho 無料プランあり、有料はユーザー単位の月額(料金ページで確認) 人材紹介会社向けのプラン、15日間の無料トライアル
circusAGENT 求人DBに付帯 circus株式会社 要問い合わせ 求人データベースと求人・求職者・選考の管理が一体、LINE連携
クラウドエージェント 求人DBに付帯 株式会社Grooves 要問い合わせ 求人データベースと候補者・求人の管理、企業とのメッセージ
Salesforce 汎用CRM 株式会社セールスフォース・ジャパン Starter Suiteは1ユーザー月額3,000円、Pro Suiteは12,000円(税抜) 人材紹介向けの項目や画面は自社かパートナーで設計
kintone 汎用(業務アプリ) サイボウズ株式会社 1ユーザー月額1,000〜3,000円(税抜、最小10ユーザー) 業務アプリを自社で作成、スタンダードコース以上でAPI・プラグイン

料金は2026年9月24日に各社の公式サイトで確認しました。税込・税抜の表記は各社の表示に従い、記載のないものは契約前に税区分を確認してください。海外製は外貨建てで、地域や為替によって変わります。オプション・データ移行・最低契約期間を含めた総額は見積もりで確認が必要です。

無料・低価格帯(〜月3万円)

1〜3名規模の立ち上げ期に向くゾーンです。基本料金無料のスマプロAI for AGENT、3年固定プランなら1IDあたり月額3,000円のCAREER PLUS、月額22,000円(税込)〜のMatchinGood 紹介、1ユーザー月額1,000円(税抜、最小10ユーザー)〜のkintoneなどが候補になります。安いプランほど使える機能や連携が限られることがあるため、必要な機能が含まれているかを先に確かめます。

標準帯(月3万-10万円)

5〜10名規模の事業者が中心のゾーンです。計算例として、5ユーザーで使う場合の月額は、PORTERS Agentが75,000円(15,000円×5、税抜)、Emproが50,000円(10,000円×5、割引前)です。LaSも候補になり、料金は見積もりで確認します。1ユーザー単価に人数を掛けた額に、初期費用とオプションを加えて比べてください。

エンタープライズ(月10万円〜)

20名以上の規模や、独自の業務フロー・海外拠点を持つ会社向けのゾーンです。PORTERS Agentは11ID目以降が1ユーザー7,500円(税抜)のため、20ユーザーなら月額225,000円(15,000円×10+7,500円×10、税抜)になります。Vincere、Bullhorn、Salesforceのカスタマイズも候補で、多言語対応やAPIでの連携が決め手になりやすい領域です。

業界特化型

医療・ITなど業界特化のCRMもありますが、その業界のスカウト媒体や求人媒体とつながるかが選定のポイントになります。ハイクラスやエグゼクティブサーチ向けには、長期の候補者管理に重点を置いたTamago-DBのような製品もあります。スカウト媒体は「人材紹介のスカウト媒体比較6選」で比べています。

規模別おすすめCRM

公式情報で確かめた料金と機能をもとに、規模別に候補を3つずつ挙げます。順位は編集部の見立てで、各社の実績を比べたものではありません。

1人〜3人規模

  1. MatchinGood 紹介 — 初期費用無料・月額22,000円(税込)〜。応募から請求まで一元管理でき、事業報告書も出力できる
  2. スマプロAI for AGENT — 基本料金無料。AIによる書類作成の補助と、求人・求職者の管理
  3. CAREER PLUS — プランにより1IDあたり月額3,000円〜。KPIや売上の管理まで扱える

立ち上げ期は固定費を抑えつつ、後で乗り換えるときにデータを出力できるかも確認しておきます。「人材紹介の独立・一人開業」もあわせて参考にしてください。

5人〜10人規模

  1. PORTERS Agent — 20以上の求人媒体と連携し、項目を追加費用なしで業務フローに合わせられる
  2. Empro — CRMとLINE・メールの自動配信、AIマッチングを1IDあたりの料金に含む(最低契約12か月)
  3. LaS — 初期設定・データ移行・導入後のサポートに追加費用がかからない

20人以上規模

  1. PORTERS Agent — 11ID目以降の単価が下がり、APIオプション(PORTERS Connect API)で他システムと連携できる
  2. Vincere/Bullhorn — 海外拠点や英語での運用も視野に入れる場合
  3. Salesforce(Pro Suite以上) — 独自のデータ項目や業務フローを自社で設計したい場合

各CRMの詳細レビュー(上位5ツール)

ここでは、公式サイトで料金と機能を詳しく確認できた国内の5ツールを取り上げます。

PORTERS Agent(ポーターズ)

ポーターズ株式会社が提供する人材紹介会社向けの管理システムで、人材派遣向けの「PORTERS Staffing」と並ぶ製品です(旧称はHRBC=HRビジネスクラウド)。導入実績は2,800社以上(PORTERSとPORTERS プロ・エージェントの累計、2026年7月時点)と案内されています。

求職者・企業・求人の管理、推薦メール、求人票の出力、レポートとダッシュボードを備え、20以上の求人媒体と連携して求職者情報を取り込めます。項目は追加費用なしで業務フローに合わせて変えられ、日本語と英語に対応しています。料金は初期導入費用100,000円(税込110,000円)、1ユーザー月額15,000円(税込16,500円)、11ID目以降は7,500円(税込8,250円)です。

API連携(PORTERS Connect API)、配信の自動化(PORTERS HAISHIN)、複数媒体からの取り込み(PORTERS IMEX)はオプションで、見積もりで確認します。AIで求人と求職者を照合してスカウトを代行する「PORTERS Assist」(月額10万円〜)も、別のサービスとして提供されています。公式サイト、料金

MatchinGood 紹介

株式会社ブレイン・ラボの製品で、「事業未経験でも使いこなせる」を掲げる人材紹介向けの業務管理システムです。応募・案件管理から売上・請求管理まで一元化でき、事業報告書(法定帳票)の作成・出力にも対応しています。管理項目や進捗のプロセスを自社用に変えられ、API経由で求人媒体や自社サイトとデータを連携できます(CSVにも対応)。

料金は初期費用無料・月額22,000円(税込)〜で、HP連携・LINE連携・SMS送信・電話サポートはオプションです。導入の進め方は「人材紹介CRMの導入完全ガイド」にまとめています。公式サイト

CAREER PLUS(キャリアプラス)

同じくブレイン・ラボが提供する、人材紹介に特化したクラウド型の業務システムです。求職者の募集から面談・紹介・内定・売上請求までの情報を一元管理し、KPIや予実の管理、求人票・推薦状などの帳票出力、担当者別・求人別の売上集計ができます。商談議事録の自動生成ツールとの連携はオプションです。

料金は「初期費用なし」(1〜10IDは1IDあたり月額15,000円、11ID目以降5,000円)、「初期費用あり」(初期200,000円〜、1IDあたり月額5,000円)、「3年固定」(初期72,000円〜、1IDあたり月額3,000円)の3プランで、税区分は確認が必要です。公式サイト、料金

Empro(エンプロ)

株式会社エボルグが2026年7月1日に正式提供を始めた、人材紹介会社向けのCRM/MAです。求職者・企業・求人・応募の管理と売上予測に、LINE・メールでの自動配信、AIマッチング、企業情報・求人情報をAIで自動入力する機能を組み合わせています。

料金は初期費用100,000円(メール・LINEの設定とオンボーディングを含む)、1IDあたり月額10,000円で、ID数に応じた割引があり、最低契約期間は12か月です。公式サイト、料金

LaS(ラス)

リクサス株式会社が、自社の人材紹介事業で使うために開発したシステムを外部に提供しているものです。料金は初期費用と月額のID単価で、具体的な金額は問い合わせが必要です。初期設定やデータの取り込み、導入後の操作説明に費用はかからず、他社システムからの乗り換えが完了するまで無料でサポートすると案内しています。公式サイト

着座課金型の送客サービスの料金の仕組みは「着座課金とは?」で解説しています。

求職者送客サービスとの連携可否

送客サービスやスカウト媒体から受け取る求職者情報をCRMにどう取り込むかは、CRM側の連携機能と、送客側の情報の渡し方の両方で決まります。「APIがある」ことと「特定のサービスとの接続がすでに用意されている」ことは別なので、組み合わせごとに確認します。

APIでデータ連携が可能なCRM

公式サイトでAPIや外部連携を案内しているのは、PORTERS Agent(PORTERS Connect API、オプション)、MatchinGood 紹介(API経由の媒体・自社サイト連携)、Vincere(API・Zapier)、Bullhorn(オープンAPIと350以上のパートナー)、Zoho Recruit(50以上の連携)、Salesforce(Web APIはEnterprise以上)、kintone(スタンダードコース以上)などです。個別の改修やAPI連携を見積もりで受けるスマプロAI for AGENTのような形もあります。

CSVでの取り込みで運用する場合

APIを使わない場合でも、多くのシステムはCSVでの取り込み・出力に対応しています。手作業での取り込みは、件数が増えるほど手間と入力ミスが増えるため、取り込みの頻度と担当者を決めておきます。取り込むたびに重複の確認をする手順も用意してください。

送客サービスから受け取る情報の確認点

L reachを含む送客サービスから受け取る求職者情報の項目と受け渡しの方法は、契約前に送客側へ確認します。候補者ID、重複の判定、更新の方向、連絡停止の情報の反映まで決めておくと、二重連絡を防げます。送客サービスの選び方は「求職者送客サービス比較8選」「求職者送客サービスとは」で扱っています。

CRM導入失敗パターン3つ

導入時に起こりやすいつまずきを3つ挙げます。特定の企業の事例ではありません。

1. 機能過多で運用が回らない

「使える機能が多いほど便利」とは限りません。実際に毎日使う機能は一部だけ、ということはよくあり、高いプランを契約しても、使い方は安いプランと変わらないことがあります。導入前に、自社で必ず使う機能を洗い出しておきます。

2. 既存運用との乖離が大きすぎる

表計算ソフトで担当者ごとに管理していたやり方を、CRMの標準に一度に合わせようとして、現場が反発するパターンです。数か月の移行期間を設けて、段階的にCRMに寄せていくほうが定着しやすくなります。

3. データ移行を軽視

求職者データの移行は、件数そのものよりも、重複の統合や表記ゆれの整理、項目の対応づけに時間がかかります。ベンダーの移行支援が使えるかどうかで負担が大きく変わり、LaSは初期データの移行を無料、PORTERSは移行内容に応じて見積もりと案内しています。

CRM導入12項目チェックリスト

導入前に確認したい12項目です。

# 確認項目
1 月額費用とユーザー数課金の計算式(税込か税抜か)
2 初期費用とデータ移行支援の有無(有料か無料か)
3 必須機能のカバー範囲
4 API連携できる外部サービスと、連携がオプションかどうか
5 CSVでの取り込み・出力の自由度
6 項目の追加可否(同意の取得日・連絡停止の記録を含む)
7 現場のCAが試用して、登録から推薦まで操作できたか
8 スマホで使えるか
9 サポート体制(電話/チャット/専任担当)
10 データセキュリティ(アクセス権限・操作ログ・認証取得の状況)
11 解約時のデータ出力の方法と、出力後の削除
12 送客サービス・求人DBとの連携の実績と方法

業務効率化の全体像は「キャリアアドバイザー生産性向上の5つの方法」、AIとの組み合わせは「人材紹介のAI活用で業務効率化」、CRMのデータを使った振り返りは「人材紹介の月次レビュー会議テンプレ」で扱っています。

人材紹介CRM選定で見落とされがちな視点|競合との比較ポイント

CRMの選定では、機能の多さと月額料金だけで判断してしまいがちです。L reach編集部はCRMを販売していない立場から、公式情報をもとに見極めのポイントを整理します。

比較軸1:PORTERS Agentと他のCRMの料金・連携の比較

導入実績の多いPORTERS Agentを基準に、公表されている単価から5ユーザーで使う場合の月額を計算し、連携や契約の条件を並べました。

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比較項目 PORTERS Agent MatchinGood 紹介 Empro CAREER PLUS Salesforce
5ユーザーの月額(計算例) 75,000円(税抜) 22,000円(税込)〜、人数別は要見積もり 50,000円(割引前) 75,000円(初期なし)/15,000円(3年固定) 15,000円(Starter)/60,000円(Pro、いずれも税抜)
初期費用 100,000円(税込110,000円) 無料 100,000円 0円〜200,000円〜(プランによる) 公表なし(構築を外部に頼む場合は別途)
契約期間の条件 見積もりで確認 見積もりで確認 最低12か月 3年固定プランあり Starterは月払い・年払い、Pro以上は年間契約
外部連携 20以上の媒体連携、APIはオプション API・CSV LINE・メール連携 議事録ツール連携(オプション) Web APIはEnterprise以上
人材紹介向けの初期設定 業務フローに沿った画面とテンプレート 紹介業務向けの標準項目 人材紹介の業務フローに合わせた設計 紹介業務向けの標準項目 自社かパートナーで設計

公表されている単価に人数を掛けた計算例で、オプション・割引・税は含めていません。実際の見積もりとは異なります。料金と条件は2026年9月24日に各社の公式サイトで確認しました。

比較軸2:CRM導入の「見えないコスト」

月額料金のほかに、導入時にかかる費用を見落としがちです。

CRM導入の隠れコスト3項目
  • データ移行の工数:重複の統合、表記ゆれの整理、項目の対応づけ。ベンダーの移行支援が有料か無料かで負担が変わる
  • CAの研修時間:研修中は面談や推薦に使える時間が減る。人数×研修時間×時間単価で見積もる
  • 運用ルールの見直し:入力項目、ステータスの定義、閲覧権限を決め直す時間

計算例:月額3万円のCRMを5名で導入し、研修に1人8時間、時間単価3,000円とすると、研修の人件費は12万円(5名×8時間×3,000円)です。初年度の月額費用36万円(3万円×12か月)と合わせると48万円になり、これに初期費用と移行作業の時間が加わります。前提は架空の条件で、実際の費用は会社によって変わります。

競合各CRMが「明確に優位」なシーン

L reach編集部はCRMを販売していないため、公式情報で確かめられる特徴から、合いやすい場面を整理します。

  • PORTERS Agent:5〜50名規模で、求人媒体との連携と項目のカスタマイズを重視する会社
  • MatchinGood 紹介:初期費用を抑えて、請求や事業報告書まで1つのシステムで扱いたい会社
  • Empro:LINE・メールの自動配信で、求職者のフォローを仕組みにしたい会社
  • スマプロAI for AGENT:費用をかけずに、管理とAIによる書類作成の補助を試したい会社
  • Tamago-DB:ハイクラス・エグゼクティブサーチで、長期の候補者管理を重視する会社
  • Salesforce:営業・マーケティングの機能と統合し、自社で拡張したい中堅以上の会社
  • Vincere/Bullhorn:海外展開や英語での運用が必要な会社

CRM比較で参考にすべき第三者サイトとの違い

CRMを比べるときは、ITreviewなどの第三者レビューサイトも参考になります。情報源ごとの特徴は次のとおりです。

比較ソース 強み 弱み
ITreview 第三者のユーザーレビューの定量データ 人材紹介に特化した比較軸は薄い
ASPIC SaaSを横断したカテゴリの網羅 人材紹介の実務の目線は限られる
L reach編集部の比較記事 人材紹介の業務と、送客サービスとの連携の視点 CRMは販売していないが、送客サービスを運営する立場で書いている
各CRMベンダーの公式サイト 機能・料金の正確さ 自社製品の説明が中心

複数の情報源を見比べ、料金や機能は最後に各社の公式情報と見積もりで確かめるのが確実です。

人材紹介CRMの導入手順は人材紹介CRMの導入完全ガイド、求人の確保は人材紹介の求人データベース比較10選、候補者への連絡手段は人材紹介のスカウト媒体比較6選で扱っています。

L reach編集部の率直な見解|CRM選定と送客サービスの組み合わせ判断

L reach編集部としても、CRMだけで人材紹介事業の収益が最大化するとは考えていません。CRMはあくまで「集客→面談→推薦→成約」の業務を効率化する土台で、面談の入口を増やすには別の打ち手が必要です(面談率の業界平均と上げ方参照)。

CRM導入と送客サービス導入の優先順位(編集部見解)

事業フェーズ別の優先順位
  • 立ち上げ期(CA1〜3名):CRMよりも「面談を増やす」打ち手(送客サービス・SNS広告など)が先。CRMは基本料金無料や低価格のもの(スマプロAI for AGENT、CAREER PLUS、MatchinGood 紹介など)で足りることが多い
  • 成長期前半(CA3〜10名):CRMの導入を検討しやすい時期。PORTERS Agent・Empro・LaSなどを比べ、並行して送客サービスで面談数を確保する
  • 成長期後半(CA10〜30名):CRMで業務を標準化し、送客サービスの複数併用と自社チャネルの拡大を進める
  • 拡大期(CA30名以上):大規模な連携やカスタマイズ(PORTERS Agent、Salesforce、Vincere、Bullhorn)を検討する

L reachが「CRM選定とセットで価値を発揮する」シーン

  • 20代の若手(営業未経験・IT未経験・第二新卒)を扱うエージェント
  • CRMを導入済み、または導入予定で、面談の入口を増やしたい
  • 集客の入口(面談数)を増やしたいが、CAの工数は面談と推薦に集中させたい
  • 着座課金で固定費を抑えつつ、CRMの分析機能で運用を見直したい

L reachが向かない・他社CRM・他サービスが適するパターン

  • 30代後半〜40代の管理職層が中心 → ハイクラス向けのスカウト媒体と、長期の候補者管理に強いCRM(Tamago-DBなど)の組み合わせが合います。平均年齢24.7歳のL reachの登録者とは層が違います
  • 看護師・薬剤師などの有資格者が中心 → 業界特化のCRMと、業界特化の集客手段の組み合わせを優先します
  • CRMが未導入で、月の面談が10件以下 → まずは基本料金無料や低価格のCRMで運用を整え、送客サービスはその後に検討します
  • すでにSalesforceなどで独自の運用をしている → 送客サービスからの情報の受け取り方をCSVで先に試し、自動化はその後に検討します

判断に迷う場合は、自社の事業フェーズ・現在のCRM・月の面談数・CAの人数を整理したうえで、CRMと送客の組み合わせを複数社に相談してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q
人材紹介CRMの料金相場は?
A
公表されている例では、CAREER PLUSが1IDあたり月額3,000〜15,000円(プランによる)、Emproが10,000円、PORTERS Agentが1ユーザー15,000円(税込16,500円)です。スマプロAI for AGENTのように基本料金が無料のものや、MatchinGood 紹介のように月額22,000円(税込)〜の形もあります。初期費用は無料のもの(MatchinGood 紹介、CAREER PLUSの初期費用なしプラン)から、10万〜20万円程度のものまであります。オプションやデータ移行の支援を含めた総額は見積もりで確認します。
Q
スプレッドシートからCRMに移行するタイミングは?
A
「進捗の列が増えて管理しきれない」「複数のCAで二重登録が起きる」「月の成約数の集計に半日かかる」のいずれかが起きたら、導入を検討する時期です。事業が大きくなるほど移行の手間も増えるため、CAが3名前後、求職者が数百件規模になる前に検討を始めると移りやすくなります。
Q
ATSと人材紹介CRMの違いは?
A
TS(採用管理システム)は、採用企業が自社への応募者の選考を管理するためのシステムで、HRMOS採用やジョブカン採用管理などがあります。人材紹介CRMは「求職者×求人×企業×進捗」を関連づけて管理する設計で、紹介会社の業務全体を扱います。紹介会社が自社の業務に使うなら、基本は人材紹介CRMが合います。
Q
無料CRMで本当に運用できますか?
A
立ち上げ期の1〜3名規模で、求職者が多くない段階なら運用できます。基本料金無料のスマプロAI for AGENTや、Zoho Recruitの無料プラン(有効求人数1件まで)などがあります。ただし無料プランは機能や件数に制限があることが多く、担当者が増えたり求職者が増えたりしたら、有料版や他のCRMへの移行を検討します。早めに移るほど、移行の手間は小さく済みます。
Q
求職者送客サービスと連携できるCRMは?
A
多くのCRMがCSVでの取り込みに対応しており、APIでの連携はPORTERS Agent(オプション)、MatchinGood 紹介、Vincere、Bullhorn、Salesforce(Enterprise以上)などが公式に案内しています。ただし、特定の送客サービスとの接続がすでに用意されているかは別の話です。送客サービスとの連携を重視するなら、CRMの選定段階で、送客サービス側に受け渡しの形式と実績を確認してください。
Q
CRMで求職者の個人情報を扱う際の法的注意点は?
A
職業安定法により、職業紹介事業者は、業務の目的の達成に必要な範囲で求職者の個人情報を収集・保管・使用する必要があります。あわせて個人情報保護委員会のガイドラインに沿って、利用目的の明示や安全管理の措置を整えます。CRMではアクセス権限(担当CA以外の閲覧制限)と操作ログを有効にし、退職者のアカウントをすぐに無効にするルールを決めてください。
比較検討中の人材紹介会社様へ

CRM14ツール、自社の運用と面談数規模で絞り込めていますか?

L reachは比較検討中の人材紹介会社様向けに、面談単価・契約条件・運用工数を無料相談で個別に整理してご提案しています。

相談前に整理できること

  • 主要な獲得ルートを比較
  • 面談単価・工数を整理
  • 自社に合う送客条件を確認

まとめ|CRM選びは「縮小版を試運転」から

人材紹介CRMの選定は、機能の多さだけでは決まりません。事業規模 × 現場の使いこなし × 連携の自由度の3つで評価し、最初は2〜3社の無料トライアルやデモで、実際の業務を試してから決めるのが確実です。

  • 1〜3名規模なら:MatchinGood 紹介/スマプロAI for AGENT/CAREER PLUS
  • 5〜10名規模なら:PORTERS Agent/Empro/LaS
  • 20名以上規模なら:PORTERS Agent/Vincere・Bullhorn/Salesforce

CRMは導入して終わりではなく、運用して初めて価値が出ます。現場のCA・RAの声を聞きながら絞り込み、あわせて、面談に来る求職者を増やす仕組み(送客サービスなど)も用意しておくと、CRMに蓄えたデータを成約につなげやすくなります。

CRM・求人DB・スカウト媒体の関連記事は求人データベース・スカウト媒体・CRM比較ガイドにまとめています。

外部データソース

L

L reach編集部

人材紹介事業ナレッジ編集チーム

foresma株式会社が運営する求職者送客サービス『L reach』編集部。人材紹介会社の支援実績をもとに、集客・CV・運用ノウハウを発信しています。

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