人材紹介の面談設定を見直すと、広告費を増やさなくても面談数を増やせます。面談設定率(予約率)が低くなる5つの原因と、即時対応・複数の連絡手段・外注の活用など5つのテクニックを、取材で聞いた改善事例(設定率45%→89%)とあわせてまとめました。
- 面談設定率(予約率)=面談予約数÷有効登録数。予約した人が当日来たかどうか(着座率)とは分けて測る
- 最初に手を付けたいのは、登録から30分以内の初回連絡と、電話・SMS・LINE・メールの使い分け
- 日程調整に人手が足りないなら、プレ面談から日程調整まで代行する送客サービスに任せる方法もある
面談設定率とは
面談設定率(予約率)とは、有効登録数に対して面談の日程が確定した(予約が入った)人の割合です。有効登録数は、登録数から重複・連絡先の誤り・対象外の人を除いた数を指します。
面談設定率(%)= 面談予約数 ÷ 有効登録数 × 100
予約した人が当日きちんと面談に来たかどうかは、着座率(面談実施率)として別に測ります。登録から面談実施までをまとめて見る面談化率も含めると、3つの率は次の関係にあります。
着座率・面談化率との違い
| 指標 | 計算式 | 見ている区間 |
|---|---|---|
| 面談設定率(予約率) | 面談予約数÷有効登録数 | 登録→予約 |
| 着座率(面談実施率) | 面談実施数÷面談予約数 | 予約→実施 |
| 面談化率 | 面談実施数÷有効登録数 | 登録→実施 |
面談化率は、面談設定率×着座率でも求められます。計算例:有効登録100件のうち40件が予約し、28件が面談に来た場合、面談設定率40%、着座率70%、面談化率28%です。
3つの指標の使い分けと目安は、面談率とは|業界平均と上げる7つの方法で詳しく整理しています。
面談設定率の目安
| レベル | 面談設定率 | 評価 |
|---|---|---|
| 高い | 60%以上 | 現在の施策を維持・強化 |
| やや高い | 45〜60% | 伸ばせる余地を探す |
| 標準的 | 30〜45% | 改善の余地あり |
| 低い | 30%未満 | 早めの対策が必要 |
L reach編集部が取材で聞いた目安で、統計ではありません。自社集客で、重複や対象外を除いた有効登録を分母にした場合の値です(面談率の記事の目安と同じ基準)。集客チャネルや、有効登録をどこまで絞り込むかで変わるため、自社の過去の実績と比べる参考値として使ってください。
面談設定率が低い5つの原因
原因1: 初回連絡が遅い
登録から初回連絡までの時間が長いほど、求職者の熱量は下がり、電話もつながりにくくなります。求人の多い売り手市場(厚生労働省「一般職業紹介状況」)では、求職者は複数のエージェントに同時に登録していることが多く、初回連絡の速さがそのまま他社との差になります。
原因2: 連絡手段が限定的
電話だけ、メールだけといった単一の連絡手段では、求職者に届かないことがあります。特に20代は知らない番号からの電話に出ない人も多く、LINEやSMSのほうが返事をもらいやすい傾向があります(20代の母集団形成ガイド参照)。LINEの使い方は人材紹介のLINE活用集客術で詳しく取り上げています。
原因3: 面談のハードルが高い
「来社面談のみ」「平日日中のみ対応」など、求職者にとって参加しやすい条件が整っていないと、設定率は下がります。
原因4: フォローアップが不十分
初回連絡で接続できなかった場合の追客フローが整備されていないと、連絡が取れなかった求職者がそのまま離脱してしまいます。
原因5: 面談設定に人手を取られすぎている
キャリアアドバイザーが面談と面談設定を兼務している場合、どちらも中途半端になり、結果として設定率が下がります。面談の合間にしか折り返しの電話ができず、初回連絡が遅れる原因にもなります。
人材紹介の面談設定を効率化する5つのテクニック
テクニック1: 即時対応フローを構築する
効果: ◎ / 実施難易度: 低
最も効果が高いのは、初回連絡のスピードを上げることです。
即時自動返信(0分)
エントリー直後にLINEまたはメールで自動返信。「ご登録ありがとうございます。担当者より〇分以内にご連絡いたします」と伝え、求職者の期待値を設定します。
電話連絡(30分以内)
担当者から電話で連絡。エントリー内容を確認し、面談候補日をその場で提示します。
不通時のフォロー(1時間以内)
電話が不通の場合、SMS + メールで候補日を送付。翌日に再度電話を試みます。
「エントリーから30分以内の電話連絡を徹底したことで、面談設定率が45%から89%に改善しました。」
L reach編集部が取材の中で聞いた事例を匿名化したものです。面談設定率は、面談予約数÷有効登録数で見た値です。職種・期間・ほかの施策との組み合わせによって、結果は変わります。
初回架電の30秒トークスクリプト例
「◯◯様のお電話でお間違いないでしょうか。」
(確認)
「先ほどは◯◯にご登録いただき、
ありがとうございます。」
(お礼)
「ご希望に合う求人を整理してご提案したく、
30分だけオンラインでお話しできればと思います。」
(所要時間)
「今週ですと、木曜19時か土曜11時は
いかがでしょうか?」
(候補日を2つ示す)
不通時・前日・当日の文例
【不通時のSMS】
◯◯です。先ほどお電話しました。
ご登録のお礼と、求人のご案内でご連絡しています。
ご都合のよい時間に折り返しいただくか、
こちらから面談をご予約ください→(URL)
【前日のLINE】
明日◯時からの面談、お待ちしております。
ご希望に合いそうな求人を3件ご用意しました。
日程の変更は、このメッセージへの
返信でお知らせください。
【当日朝のSMS】
本日◯時から面談です。
開始5分前に、こちらからご入室ください→(URL)
テクニック2: マルチチャネルで連絡する
効果: ○ / 実施難易度: 低
電話・メール・SMS・LINEの4つを使い分けると、求職者と連絡がつく割合を上げられます。
| チャネル | 反応の目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 電話 | 接続率30〜50% | 即時対応、意欲確認 |
| LINE | 開封率70%以上 | 若手層、継続フォロー |
| SMS | 開封率90%以上 | 電話不通時のフォロー |
| メール | 開封率20〜30% | 詳細情報の送付 |
L reach編集部が取材で聞いた目安で、統計や各サービスの公表値ではありません。登録経路・年齢層・送る時間帯で変わるため、自社の配信・架電の記録と比べる参考値として使ってください。
テクニック3: 面談のハードルを下げる
効果: ○ / 実施難易度: 低
求職者が参加しやすい条件を整えます。
- オンライン面談の導入 — Zoom・Google Meetなどで来社を不要に(ツールの選び方と運用ルールは人材紹介の面談オンライン化で解説)
- 時間帯の拡大 — 平日夜間(19時〜21時)、土曜日にも対応
- 面談時間の柔軟化 — 「まずは15分のカジュアル面談から」と提案
- 事前準備の簡略化 — 履歴書がなくても参加できるようにする
予約した人が当日来ない場合の対策(着座率の改善)は、人材紹介の面談誘導率を70%に上げる5ステップで扱っています。
テクニック4: 追客フローを自動化する
効果: ○ / 実施難易度: 中
初回連絡で接続できなかった求職者への追客を仕組み化します。
当日: 電話 → 不通ならSMS + メール
翌日: 再電話 + LINE追加依頼
3日後: 最終連絡メール「ご都合が合わない場合は〇日以降にもご対応可能です」
1週間後: 求人情報メールで再アプローチ
CRMやMAツールで自動化すると、担当者が変わっても連絡漏れを防げます。連絡を重ねすぎないよう、案内の回数と、連絡の停止を希望されたときの対応も決めておきます。
テクニック5: 面談設定業務を外注する
効果: ◎ / 実施難易度: 低
面談設定率を根本から改善する方法として、面談設定業務そのものを専門のサービスに任せる選択肢があります。
求職者送客サービスの中には、集客だけでなく事前の確認や面談日程の調整まで引き受けるものがあります。このタイプを使えば、面談設定にかかる社内の工数を大きく減らせます。
L reachでは、求職者の集客から、オペレーターによる15分のプレ面談、日程調整、面談の確定までを代行しています。人材紹介会社は、カレンダーに入った予定どおりに面談を行う形です。着座率は85%以上で、料金は面談が実施された分だけの着座課金(1.5万〜3.5万円/面談・税別)、登録者の平均年齢は24.7歳です(いずれもL reachの公表値)。
送客サービスの仕組みは求職者送客サービスとは|仕組み・料金・選び方、選び方は求職者送客サービス比較8選、着座課金の料金相場は着座課金の仕組みと料金相場にまとめています。
外注先を選ぶときは、求職者の集め方も確認してください。お祝い金による求職者集めへの規制は、段階的に強まってきました。職業紹介事業者は、2021年4月から、社会通念上相当な程度を超える金銭等で求職の申込みを勧奨することが指針で禁止されています。2025年1月には、お祝い金等の提供禁止が許可条件にも加わりました。募集情報等提供事業者も、2025年4月から金銭等の提供が原則禁止です(2021年の指針改正、2025年1月からの許可条件、募集情報等提供事業者への金銭等の提供禁止(厚生労働省))。課金の方式だけで適法かどうかは決まらないため、送客会社が謝礼で面談への参加を促していないかを、契約前に確かめておくと安心です。
面談設定率の改善、入口の母集団の質まで遡って見直しませんか?
L reachは、CAの工数を増やさずに面談数を増やすための送客サービスです。業務改善と並行して使えます。
相談前に整理できること
- 面談数の入口を改善
- 対応工数を削減
- KPI改善に必要な母集団を補完
面談設定率と事業KPIの関係
面談設定率が上がると、同じ広告費でも面談数が増え、面談1件あたりの獲得費(面談CPA)が下がります。KPIの置き方は人材紹介のKPI設定方法で解説しています。
| 面談設定率 | 面談数(有効登録100件・着座率70%) | 面談CPA(登録CPA 5,000円) |
|---|---|---|
| 40% | 28件 | 17,857円 |
| 55% | 39件 | 12,987円 |
| 65% | 46件 | 10,989円 |
| 80% | 56件 | 8,929円 |
計算例です。有効登録100件(登録CPA 5,000円、広告費50万円)、着座率70%を前提に、面談数=有効登録数×面談設定率×着座率、面談CPA=広告費÷面談数で計算しました。面談数は小数点以下を四捨五入して表示しています(55%は38.5件、65%は45.5件)。
この前提では、面談設定率を40%から80%に上げると、面談数は2倍、面談CPAは半分になります。設定率が悪化したときの原因の探し方は、月次レビュー会議テンプレとKPI悪化時の打ち手診断フローが参考になります。
面談設定業務の選択肢を比較
面談設定業務をどのように運用するかは、コスト・スピード・品質・管理工数のバランスで判断します。
→ 表は横にスクロールできます
| 選択肢 | コスト | スピード | 品質 | 管理工数 |
|---|---|---|---|---|
| 自社対応 | 低 | 遅い | 高い | 高い |
| アルバイト採用 | 中 | 中程度 | 中程度 | 中程度 |
| 送客サービス利用 | 中 | 速い | 事前確認の内容による | 低い |
面談設定の効率化に関するよくある質問(FAQ)
まとめ
面談設定の効率化は、追加の集客コストをかけずに面談数を増やせる施策です。面談設定率(予約率)と着座率を分けて測り、落ちている段階から手を打ちます。
- 最初に効くのは即時対応(30分以内の初回連絡)
- 電話・SMS・LINE・メールを使い分けて、連絡がつく割合を上げる
- 社内で手が回らない場合は、日程調整まで任せられる送客サービスを使う
面談数全体を増やす方法は人材紹介の面談数を増やす7つの方法、コストの見直しは人材紹介のCPA削減ガイド、関連記事の一覧はLINE・CRM・KPI改善で面談化率を上げる運用ガイドにまとめています。
L reach編集部
人材紹介事業ナレッジ編集チームforesma株式会社が運営する求職者送客サービス『L reach』編集部。人材紹介会社の支援実績をもとに、集客・CV・運用ノウハウを発信しています。
業務フローを改善して歩留まりが上がっても、面談の母数が足りなければKPIの伸びはすぐに止まります。
初期費用・月額費用なし/契約期間の縛りなし



