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人材紹介の面談オンライン化|面談数1.5倍のツール選定と運用ルール

公開日 更新日 10分
人材紹介の面談オンライン化|面談数1.5倍のツール選定と運用ルール

人材紹介の面談をオンラインに切り替えると、移動に使っていた時間を面談や求人提案に回せます。L reach編集部の取材では、初回面談の約9割をオンラインにした紹介会社で、面談件数が切り替え前の約1.6倍になった例もあります。オンライン面談ツールの選び方、面談前・面談中・面談後の運用ルール、対面と使い分けるハイブリッドモデルの設計までを具体的にまとめました。

この記事の結論

オンライン化で面談数が増えるかどうかは、移動に使っていた時間をどれだけ面談に回せるかで決まります。ツールは無料版の時間制限と録画の可否をプラン単位で確かめ、録画する場合は目的・保存期間・閲覧できる人を伝えて同意を得ます。内定承諾前などの重要な場面は、対面も組み合わせます。

人材紹介の面談をオンライン化するメリット

オンライン面談は、対面の代わりというだけでなく、CAの時間の使い方を変える手段です。移動がないぶん、求職者は仕事の合間や自宅から参加でき、CAは面談と面談の間を詰めて予定を組めます。

オンライン面談の3つのメリット
  1. 移動がなくなる分、面談に使える時間が増える(取材事例では面談件数が約1.6倍に)
  2. 地理的制約がなくなり、遠方の候補者・求人企業にも対応できる
  3. 候補者も「仕事の合間に面談できる」ため、予約や当日の参加につながりやすい

オンライン面談と対面面談の比較

比較項目対面面談オンライン面談
1件あたりの所要時間面談時間に加えて、移動・待ち合わせの時間がかかる面談時間と、接続確認の数分で済む
1日に組める面談の数移動の分だけ少なくなる面談と面談の間を詰めやすい
対応エリアオフィスから通える範囲全国(海外を含む)
当日の参加移動の負担が欠席の理由になりやすい参加しやすい。ただし通信トラブルや直前の気軽なキャンセルもある
候補者の心理的ハードルやや高い低い
非言語情報の把握しやすい制限あり
信頼関係の構築しやすい工夫が必要

計算例として、往復1時間の移動がある対面面談を1日に4件行うと、移動だけで4時間を使います。オンラインに切り替えれば、この時間を追加の面談や求人提案、推薦文の作成に回せます。

当日の参加率(着座率)の考え方と目安は、面談率とは|業界平均と上げる7つの方法で整理しています。

オンライン面談ツールの選定

主要Web面談ツール比較

→ 表は横にスクロールできます

ツール名無料で使える範囲有料プラン録画特徴
Zoomベーシック(無料):1回40分まで、参加者100人までプロ以上:1回30時間まで無料はパソコンでのローカル録画のみ。プロ以上はクラウド録画(1ライセンス10GB)も可参加者はZoomのアカウントがなくても参加できる
Google Meet個人のGoogleアカウント:1対1は最長24時間、3人以上は最長60Google Workspace:最長24時間無料版・Business Starterは不可。Business Standard以上などで可(主催者のGoogleドライブに保存)Googleカレンダーの予定から会議URLを発行できる
Microsoft Teams無料版(個人向け):会議は最長60分、参加者100人までビジネス向けライセンス:最長30時間無料版は不可。有料ライセンスで可Outlook・Microsoft 365を使う会社と相性がよい
WherebyFree:1回30分まで、参加者4人までPro(月10.99米ドル・税別):時間制限なしFreeは不可。Pro以上で可ブラウザで開くだけで、参加者はアプリのダウンロードもログインも不要
LINE公式アカウントの「LINEコール」通話料は無料。通話を始めた後の時間制限なし—(通話自体は無料)公式マニュアルに録画機能の記載なし候補者がふだん使うLINEから発信できる。ビデオ通話は候補者側からだけ開始できる

2026年9月24日に各社の公式サイト・ヘルプで確認しました(ZoomGoogle MeetMeetの録画Microsoft TeamsWherebyLINEコールLINEヘルプ)。円建ての料金は契約形態や為替で変わるため、各社の料金ページで確認してください。

ツール選定の3つの判断基準

  1. 候補者が使い慣れたツール: 20代には、ふだん使っているLINEから発信できるLINEコールが手軽です。30代以上はZoomやGoogle Meetに慣れている人が多く、アプリを入れたくない人には、ブラウザだけで参加できるWherebyも選択肢になります。CA個人のLINEアカウントを使うと、やり取りの記録や引き継ぎを会社で管理しにくくなるため、LINEを使うなら公式アカウントにまとめます
  2. 録画・共有の必要性: 面談内容を社内で共有するなら、録画できるプランかを先に確かめます。無料版では録画できない、または時間制限で面談が途中で切れるツールもあります。録画する場合の同意と保管のルールは、次の章の「録画・文字起こしをする場合の同意と保管」で整理しています
  3. 既存ツールとの連携: Googleカレンダーを使っているならGoogle Meet、OutlookならTeamsなど、日常業務とのつながりで選ぶ

AI議事録・録画解析ツールの併用(2026年対応)

Zoom AI Companion・Notta・tl;dvなどの面談要約AIを併用すると、面談メモを一から書く手間を減らせます。要約には誤りが混ざることがあるため、担当者が確認してから記録に残します。導入時は、①録画・AI解析への候補者の事前同意、②外部AIサービスで学習に使われない設定になっているか、③保存期間のルール化、をセットで整備してください。AIツール全般の選び方は人材紹介のAI活用で業務効率化で解説しています。

人材紹介の面談オンライン化に必要な運用ルール設計

オンライン化とあわせて、面談の予約率(面談設定率)も見直すと効果が上がります。予約までの連絡の流れは人材紹介の面談設定効率化5選で解説しています。

面談前の準備

1

面談URLの自動発行と事前送付

日程調整ツール(Calendly、TimeRex等)とWeb面談ツールを連携させ、面談予約時にURLが自動発行・自動送付される仕組みを構築します。手動でのURL発行は対応漏れの原因になります。参加方法(ツール名・URL)、所要時間、つながらないときの連絡先は、同じ案内にまとめて送ります。

2

リマインド通知の自動化

面談前日と当日30分前にリマインド通知を自動送信します。LINEやSMSで送ると読まれやすく、無断キャンセルを減らせます。リマインドには、参加URLと日程変更の連絡先も入れておきます。LINEの使い方は人材紹介のLINE活用集客術を参照してください。

3

事前アンケートの送付

面談前に候補者に簡単なアンケート(現在の状況、転職理由、希望条件)を送付します。事前に情報を把握しておくことで、面談の質と効率が上がります。Googleフォームやノーコードツールで簡単に作成できます。尋ねる項目は、紹介に必要な範囲にとどめます。

面談中のベストプラクティス

オンライン面談では、対面以上に「伝わる」コミュニケーションを意識する必要があります。

ポイント具体的なアクション理由
カメラONCA側は必ずカメラをONにする(候補者には強制しない)顔が見えることで信頼感が上がる
目線の位置カメラのレンズを見て話す(画面ではなく)アイコンタクトの代わりになる
リアクションうなずき・相槌を、対面のときより大きめにはっきりとオンラインでは反応が伝わりにくい
共有資料画面共有で求人情報やキャリアパスの資料を表示する目で見て理解しやすくなる
周囲の環境冒頭で、周りに人がいて話しにくくないかを確認する候補者のプライバシーを守るため
時間管理4560分を目安にし、超過しないよう管理する画面越しの会話は疲れやすい
人材紹介会社 CA(オンライン面談歴3年)

「オンライン面談に切り替えた当初は、候補者との距離感に悩みました。しかし、面談冒頭5分で雑談(趣味や最近あった出来事)を挟む習慣をつけてからは、対面と遜色ない関係構築ができるようになりました。」

面談後のフォロー

1

面談サマリーの即日送付

面談終了後24時間以内に、面談内容のサマリー(確認した条件、今後のステップ、次回のアクション)をメールまたはLINEで送付します。候補者に「丁寧に対応してもらえた」という印象を与え、信頼感が高まります。

2

求人提案のスピード対応

面談で把握した候補者の希望条件に基づき、3営業日以内に求人を提案します。オンライン面談は手軽に受けられる反面、候補者の気持ちが離れるのも早いため、早めの提案を心がけます。

3

面談フィードバックの収集

候補者にオンライン面談の満足度をアンケートで確認します。「音声・映像の品質は問題なかったか」「面談の内容に満足したか」「改善してほしい点はあるか」の3点を確認し、次の面談の改善につなげます。

録画・文字起こしをする場合の同意と保管

面談の録画・録音・文字起こしは、求職者の個人情報を集めることにあたります。職業紹介事業者は、求職者の個人情報をどんな目的で集め、保管し、使うのかを明らかにし、業務に必要な範囲で扱うことが求められています(厚生労働省「職業紹介事業の業務運営要領」)。録画するなら、少なくとも次の点を決めておきます。

  • 事前に伝えること — 録画・文字起こしの目的(面談内容の記録、担当者間の引き継ぎなど)、使うツール、保存期間、閲覧できる人
  • 同意の取り方 — 本人が自由に選べる形で同意を得て、予約フォームのチェックやチャットの返信など、あとから確認できる形で残す。録画に同意しない人も、録画なしで面談を受けられるようにする
  • 保存期間 — 社内の規程で期間を決め(例:推薦・選考が終わるまで)、過ぎたら削除する。目的に照らして必要がなくなった個人情報は、破棄・削除する措置が求められています
  • 閲覧できる人 — 担当CAと上長など必要な人に限り、共有リンクを社外に出さない
  • 本人からの求め — 録画データの開示や削除を求められたときの手順を決めておく

ツールの仕様も確認しておきます。Google Meetの録画は主催者のGoogleドライブに保存され、予定の時間内に録画を始めると、主催者と同じ組織の参加者にもアクセス権が自動で付きます。また、録画や文字起こしの前に参加者の同意を求める管理者向けの設定もあります(初期設定はオフ)。個人情報保護法の考え方は、個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」で確認できます。

オンライン面談と対面を組み合わせるハイブリッド面談モデルの設計

オンラインと対面の使い分け

すべての面談をオンラインにするのではなく、場面に応じて対面とオンラインを使い分ける「ハイブリッドモデル」が、効率と信頼関係づくりを両立しやすい運用です。

面談の場面推奨形式理由
初回面談(キャリアヒアリング)オンライン候補者の心理的ハードルが低く、参加しやすい
求人提案・条件すり合わせオンライン画面共有で資料を見ながら効率的に進められる
面接対策・模擬面接対面 or オンライン候補者の希望に合わせて柔軟に対応
内定承諾前の最終面談対面推奨人生の重要な決断。対面の方が安心感を提供できる
入社後フォロー面談オンライン入社直後の多忙な時期に気軽に実施できる
人材紹介会社 マネージャー(CA8名の統括)

「初回面談の90%をオンラインに切り替えたことで、CAの移動時間が月40時間削減され、面談件数が1.6倍になりました。一方、内定承諾前の面談は対面を推奨しています。候補者が最終的な意思決定をする場面では、対面のほうが辞退が少ないと感じています。」

「面談数1.5倍」は、L reach編集部が取材の中で聞いたこの事例(CA8名の紹介会社が初回面談の約9割をオンラインに切り替え、面談件数が切り替え前の約1.6倍になった)を匿名化したものです。面談件数は、切り替え前後の面談実施件数を比べた値です。移動の多い対面中心の体制から切り替えた場合の例で、職種・エリア・期間・ほかの施策の組み合わせによって結果は変わります。

人材紹介の面談オンライン化における課題と対策

面談の後の成約率の上げ方は、人材紹介の成約率を上げる7施策で取り上げています。

課題①:非言語情報の欠落

オンラインでは表情や姿勢、雰囲気といった非言語情報が読み取りにくくなります。

対策: 面談中に「今のお話、もう少し詳しく聞かせてください」「率直にどう感じましたか?」など、候補者の気持ちを言葉にしてもらう質問を意識して増やします。

課題②:通信環境のトラブル

候補者の通信環境が不安定な場合、音声や映像が途切れることがあります。

対策: 面談前に「通信環境のチェックリスト」を送り、Wi-Fiへの接続やイヤホンの使用を勧めます。音声が聞こえない、URLが見つからないといったときの連絡先と、電話への切り替えなどの代替手段も、あらかじめ案内しておきます。

課題③:候補者の集中力の低下

自宅からの参加では、周囲の環境(家族、ペット、宅配便等)による中断が発生する場合があります。

対策: 面談時間を45〜60分に抑え、集中力が続く範囲で進めます。長時間の面談が必要な場合は、2回に分ける方法もあります。

L reach(エルリーチ)のプレ面談がオンライン面談の質を高める

オンライン面談がうまくいくかは、面談の前に候補者の意向をどこまで確認できているかにも左右されます。L reach(エルリーチ)では、全候補者にオペレーターが15分のプレ面談を行い、転職意欲と基本的な条件を確認してから送客します。

  • 初期費用・月額費用0円の着座課金(1.5万〜3.5万円/面談・税別)
  • 全件にオペレーターが15分のプレ面談を行い、転職意欲を確認。着座率は85%以上
  • 登録者の平均年齢は24.7歳、20代比率は95.7%
  • 重複候補者・要件不一致・無断キャンセルは非課金

数値はL reachの公表値です。

オンライン面談に関するよくある質問(FAQ)

Q
オンライン面談で候補者との信頼関係は構築できますか?
A
はい。対面と比べて工夫は必要ですが、面談冒頭のアイスブレイク、こまめなリアクション、面談後の丁寧なフォローを意識すれば、オンラインでも十分な信頼関係を築けます。
Q
候補者がカメラをOFFにした場合はどうすべきですか?
A
強制する必要はありません。「もしよろしければカメラをONにしていただけると、お話ししやすいです」と柔らかく提案する程度にとどめます。候補者がカメラOFFを希望する場合は、声のトーンや話すスピードから気持ちを読み取る工夫をします。
Q
オンライン面談の録画は候補者に許可を取るべきですか?
A
必ず事前に許可を取ってください。録画の目的(社内での情報共有、面談品質の改善など)、保存期間、見られる人を伝え、候補者の同意を得てから録画します。同意は予約フォームやチャットなど、あとから確認できる形で残しておきます。同意が得られない場合は録画せずに面談メモで対応し、保存期間が過ぎた録画は削除します。
Q
対面面談を完全にやめてオンラインだけにすべきですか?
A
完全移行は勧めません。初回面談や求人提案はオンラインで効率化しつつ、内定承諾前の最終面談や重要な相談は対面で行う「ハイブリッドモデル」のほうが、効率と成約率のバランスを取りやすくなります。
Q
オンライン面談で使うツールは候補者に合わせて変えるべきですか?
A
変えたほうが参加しやすくなります。20代にはLINE(公式アカウントのLINEコール)、30代以上にはZoomやGoogle Meetが使いやすい傾向があります。予約の確認時に「LINE・Zoom・お電話のどれがご都合よいですか」と選択肢を示すと、参加のハードルが下がります。社内で使うツールは、録画や記録を会社で管理できるものに絞っておきます。
面談数・成約率を伸ばしたい会社様へ

面談オンライン化の効果、面談化率と成約率で測れていますか?

L reachは、CAの工数を増やさずに面談数を増やすための送客サービスです。業務改善と並行して使えます。

相談前に整理できること

  • 面談数の入口を改善
  • 対応工数を削減
  • KPI改善に必要な母集団を補完

まとめ|オンライン面談で人材紹介の生産性と候補者体験を同時に向上させよう

人材紹介の面談オンライン化は、CAの生産性と候補者の参加しやすさを同時に上げられる手段です。ツールは無料版の制限と録画の可否をプラン単位で確かめ、面談前・面談中・面談後の運用ルールと、録画する場合の同意・保管のルールを決めてから始めます。対面とのハイブリッド運用を組み合わせれば、面談件数の増加と成約率の維持を両立しやすくなります。まずは小さく始め、面談化率・着座率・成約率を記録しながら、自社に合う形に整えていきます。

面談化率を月次で見直す方法は月次レビュー会議テンプレとKPI悪化時の打ち手診断フロー、関連記事の一覧はLINE・CRM・KPI改善で面談化率を上げる運用ガイドにまとめています。

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L reach編集部

人材紹介事業ナレッジ編集チーム

foresma株式会社が運営する求職者送客サービス『L reach』編集部。人材紹介会社の支援実績をもとに、集客・CV・運用ノウハウを発信しています。

業務フローを改善して歩留まりが上がっても、面談の母数が足りなければKPIの伸びはすぐに止まります。

初期費用・月額費用なし/契約期間の縛りなし