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人材紹介の求人開拓方法5選|提案型営業でアポ率を2〜3倍にするコツ

公開日 更新日 11分
人材紹介の求人開拓方法5選|提案型営業でアポ率を2〜3倍にするコツ

「テレアポをしても担当者につながらない」「メールを送っても返信がない」「訪問しても門前払い」。求人開拓でこうした壁に当たっている人材紹介会社の経営者・RA・CAに向けて、提案型テレアポ、個別メール、求人データベース、紹介・リファラル、SNSの5つの方法と使い分けをまとめました。

事業報告を提出した有料職業紹介事業所は30,561あり(厚生労働省・令和6年度集計)、求人企業には多くの紹介会社から営業が届きます。会社の紹介を長く話すより、採用したい役割と今の採用課題を先に聞くほうが、話を前に進めやすくなります。

この記事の結論

求人開拓は、テレアポの件数を増やすより、企業の採用課題を聞いて提案する「提案型」に切り替えるほうが成果につながります。提案型テレアポ・個別メール・求人データベース・紹介(リファラル)・SNSの5つを組み合わせ、自社の強みに合う方法に時間を寄せるのが近道です。

初回の打ち合わせでそのまま使える質問と提案の文例は、初回営業で使うヒアリング・提案の文例にまとめています。

人材紹介の求人開拓が難しくなっている背景

方法を見る前に、開拓が難しくなっている背景を確認しておきます。ホワイトカラー職種の人材紹介市場は2024年度に4,490億円(前年度比12.0%増、矢野経済研究所)と伸びており、開拓の余地はあります。一方で、求人企業に営業をかける紹介会社の数も多いのが実情です。

厚生労働省の令和6年度集計(速報)では、事業報告を提出した有料職業紹介事業所は30,561でした。求人企業の採用担当者には、多くの紹介会社から営業の連絡が届きます。その中で選ばれるには、連絡の量ではなく提案の中身で違いを出す必要があります。自社の立ち位置の決め方は大手・特化型・中小の人材紹介サービス比較、違いのつくり方は人材紹介の差別化戦略7選にまとめています。

出典: 厚生労働省「令和6年度 職業紹介事業報告書の集計結果(速報)」(2026年3月公表)事業報告を提出した有料職業紹介事業所:30,561(うち、年度内に就職実績のあった事業所:13,946)。集計結果(PDF)
出典: 厚生労働省「職業紹介事業報告書の集計結果」人材紹介市場の動向を示す統計は、厚生労働省の職業紹介事業報告書の集計結果で確認できます。
出典: 総務省統計局「労働力調査」労働市場全体の動きは、総務省統計局の労働力調査で確認できます。

人材紹介の求人開拓方法5選

初回営業で使うヒアリング・提案の文例

5つの方法のどれで接点をつくっても、初回の打ち合わせで聞くことはほぼ同じです。自社の紹介は短く済ませ、採用したい役割と今の採用課題を先に聞きます。求人を受けた後に、候補者へ仕事内容と条件を正確に説明できるだけの情報を集めるのが目的です。

ヒアリングで確認すること:

  1. 募集の背景(増員か欠員補充か、いつまでに何人か)
  2. 仕事内容と、入社後に任せたい役割
  3. 必須条件と歓迎条件(経験・資格・スキル)
  4. 勤務地・働き方・年収の範囲
  5. 選考の手順と、面接を担当する人
  6. これまでの採用方法と、うまくいかなかった理由

「良い人がいれば」という相談には、採用した人に担ってほしい仕事と、採用できなかった場合の困りごとを聞くと、求める人物像が具体的になります。

【冒頭】
本日はお時間をいただきありがとうございます。
〇〇職の採用について、今どの工程でお困りかを伺い、
お役に立てる範囲を整理してご提案できればと思います。

【ヒアリング】
今回の募集は、増員と欠員補充のどちらでしょうか。
いつまでに何名の採用をお考えですか。
入社された方に、最初の半年で任せたい仕事を教えてください。
必ず必要な経験と、あれば歓迎する経験を分けて伺えますか。
これまで見送りになった応募者には、どんな理由が多かったでしょうか。

【提案】
伺った内容ですと、〇〇の経験がある方のうち、
△△を重視する方に絞ってご紹介するのがよさそうです。
まずは条件に合う人物像を2〜3パターンお見せして、
方向性を確認させてください。

提案では、支援できる範囲と、実際に支援した実績だけを伝えます。取引を続けながら関係を深めていく継続的なRA営業は、人材紹介のRA営業のコツ7選|テレアポ・関係構築の実践ノウハウで取り上げています。

開拓リストの作り方(誰に架けるか)

テレアポの成果は、架電前のリストでかなり決まります。次の3つの情報源からリストをつくり、優先度をつけます。

  • 求人媒体の掲載企業(採用ニーズが表に出ている)
  • プレスリリース(資金調達・拠点拡大・新規事業は増員の予兆)
  • 自社の求職者が希望する応募先(候補者とセットで提案できる)
  • 職種別の有効求人倍率(厚生労働省「一般職業紹介状況」)で採用の難しさを確認してから架電する
  • 業界×地域で50〜100社に絞り、優先度をABCで付ける

方法1: 提案型テレアポ

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提案型テレアポ

「求人はありませんか」と聞く御用聞き型から、「〇〇職の採用で、こうしたお手伝いができます」と具体的に切り出す提案型に切り替えます。

提案型テレアポの流れ:

  1. 事前リサーチ: 企業のHP・求人ページから採用課題を推測する
  2. 仮説提示: 「〇〇職の採用でお困りではないですか」と具体的に切り出す
  3. 実績提示: 「同業界で〇名の採用を支援しました」と、実際の実績を伝える
  4. 面談設定: 15分のオンライン面談を提案する

L reach編集部が取材・支援の中で聞いた事例を匿名化してまとめると、御用聞き型から提案型に切り替えた会社で、アポ率(アポ獲得数÷担当者につながった件数)が2〜3倍になった例がありました。業界・職種・リストの質・期間・トークの組み合わせで結果は変わるため、切り替える前と後の同じ長さの期間で、自社の数字を比べてください。なお、接続率(担当者につながった件数÷架電数)は、編集部が取材で聞く範囲では5〜10%程度です。

求職者データから開拓先を決める 自社に登録している求職者の希望業界・職種を集計すると、開拓先の優先順位を決めやすくなります。送客サービスを使っている場合も、送客された求職者の希望をたどれば同じことができます(L reachの登録者は平均24.7歳・20代比率95.7%)。候補者の希望に合う企業から当たれば、「この条件の方をご紹介できます」と具体的に話せます。

方法2: パーソナライズメール営業

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パーソナライズメール営業

テンプレートを一斉に送るのではなく、企業ごとに内容を変えたメールを送ります。

メールの構成:

  • 件名: 企業名+具体的な用件(例: 「〇〇株式会社様 営業職の採用について」)
  • 冒頭: 企業の採用課題に対する仮説を示す
  • 本文: 支援できる範囲と、実際に支援した類似企業での実績
  • 締め: 15分のオンライン面談の日程候補を3つ示す
件名:〇〇株式会社様 営業職の採用について(〇〇人材紹介・△△)

〇〇株式会社 採用ご担当者様

突然のご連絡失礼いたします。〇〇人材紹介の△△と申します。
貴社の求人ページで、法人営業職を募集されていることを拝見しました。
当社は20代の営業職の紹介を中心に、〇〇業界の採用をお手伝いしています。
採用の進め方でお困りのことがあれば、15分ほどお話を伺えないでしょうか。

候補日:〇月〇日(〇)10時/〇月〇日(〇)14時/〇月〇日(〇)16時

返信率は、編集部が取材で聞く範囲では、一斉送信で1%以下、企業ごとに書き分けたメールで5〜10%程度という声があります。統計ではないため、自社の実績と比べる参考値としてご覧ください。

実績の書き方: 「〇〇業界の△△職で内定実績あり」のように、実際に支援した実績だけを具体的に書きます。まだ面談していない候補者がいるように見せたり、本人の了承なく経歴や履歴書を送ったりはしません。

方法3: 求人データベースの活用

求人データベース(Bee・Zキャリア プラットフォーム・キャリアバンクジョブサーチ・クラウドエージェントなど)を使えば、自社で開拓しなくても多くの求人を扱えます。公表されている求人数が10万件を超えるサービスもあります(数え方は各社で違います)。開業初期や求人が足りない時期には、効率のよい方法の一つです。求人データベースで案件を確保し、送客サービスなどで求職者を集めると、開業初期からマッチングを回しやすくなります。サービスごとの違いは人材紹介の求人データベース比較10選で比べています。

求人DBを選ぶ3つの基準

  1. 実効求人数: 公称値ではなく、充足済みを除いた「今動いている求人数」
  2. 職種カバレッジ: 自社の注力職種・エリアとの一致度
  3. 成約時手数料: 分配率とキャッシュフロー(入金サイト)。利用料だけでなく、契約期間も採算に含める

方法4: 紹介・リファラルの仕組み化

既存の取引先からの紹介や、人脈を通じた案件は、面識のない相手へのテレアポより商談に進みやすい方法です。

紹介を増やすポイント:

  • 成約後に「他部署で採用のご予定はありませんか」と確認する(別部署の相談に広げるときは、採用窓口と契約の範囲を確かめる)
  • 四半期に1回、既存の取引先を定期フォローし、採用状況を確認する
  • 業界の交流会やセミナーでは、紹介してほしい企業の業種や採用課題を具体的に伝える

成約した実績は、既存の取引先へのフォローで共有すると、次の紹介につながりやすくなります。求職者側の紹介(リファラル)を集客に使う場合は、謝礼の扱いに職業安定法上の注意点があります(リファラル集客の制度設計と注意点)。

方法5: SNS・コンテンツ営業

LinkedIn、X(旧Twitter)などのSNSで、人事担当者との関係をつくる方法です。即効性はありませんが、続けるほど相手に覚えてもらいやすくなります。

SNS活用のポイント:

  • 採用に関する知見やノウハウを定期的に発信する
  • 企業の人事担当者の投稿にコメント・反応する
  • DM(ダイレクトメッセージ)での営業は、関係ができてから

求人開拓と求職者集客の両輪で事業を安定化させる

求人開拓で案件を確保しても、紹介する求職者がいなければ成約にはつながりません。求人開拓と求職者集客は車の両輪で、どちらか一方だけでは事業は安定しません。集客手法の全体像は人材紹介会社の集客方法7選で解説しています。

L reach(エルリーチ)で求職者集客を分担する
  • 初期費用・月額費用0円の着座課金(1.5万〜3.5万円/着座・税別。職種・エリアで変動)
  • 全件にオペレーターが15分のプレ面談を行い、日程調整まで対応して送客
  • 契約期間の縛りなし。問い合わせから最短3営業日で開始
中堅エージェント 代表

「求人開拓とスカウト送信の両方をCAが兼務していたため、どちらも中途半端になっていました。求職者の集客を外部に任せてからは、CAが求人開拓と面談に時間を回せるようになりました。」

求人開拓手法の比較

→ 表は横にスクロールできます

開拓手法 メリット デメリット コスト 即効性
テレアポ 直接対話で関係構築 断られやすい
メール営業 大量にアプローチ可能 返信率が低い
求人DB活用 効率的にマッチング 月額費用がかかる
紹介・リファラル 信頼度が高い 規模拡大が困難
SNS活用 認知拡大に有効 即効性が低い

転換率の目安は、L reach編集部が取材で聞いた範囲で統計ではありません(テレアポの接続率5〜10%、企業ごとに書き分けたメールの返信率5〜10%)。提案型でアポ率が2〜3倍になったのは、取材・支援先の事例を匿名化したものです。

開拓から受注までを記録して検証する

提案型に切り替えた効果を確かめるときは、切り替える前と後で、同じ条件のリスト・同じ長さの期間で比べます。接点の数だけでなく、商談・求人受理・推薦・入社まで同じ表で追うと、どの工程で止まっているかがわかります。

指標 計算式 下がったときに見直すこと
接続率 担当者につながった件数÷架電数 リストの質・架電の時間帯
アポ率 アポ獲得数÷担当者につながった件数 切り出し方・提案の具体性
求人受注率 求人受理数÷商談数 ヒアリングの深さ・条件のすり合わせ
推薦率 推薦数÷求人受理数 求人に合う候補者を出せているか

人材紹介の求人開拓に関するよくある質問(FAQ)

Q
求人開拓はRA(リクルーティングアドバイザー)専任にすべきですか?
A
分けられるならRA専任が理想ですが、10名以下の組織ではCAが兼務することも多くあります。兼務する場合は、求職者の集客を送客サービス(求職者送客サービスとは)などに任せて集客の工数を減らし、求人開拓の時間を確保する方法があります。
Q
テレアポの接続率が低すぎる場合、どこから改善すべきですか?
A
まずはリストの精度を見直します。求人サイトで「現在募集中」の企業に絞る、企業HPの採用ページを確認してから架電する、といった下調べを徹底するだけでも、話を聞いてもらえる確率は上がります。切り出しを「御用聞き」から「提案」に変えるのも有効な手です。
Q
新規開拓のKPIはどう設定すべきですか?
A
テレアポの件数ではなく、「新規アポ獲得数」と「新規求人受注数」をKPIに置きます。編集部が取材で聞いた目安は、月10件の新規アポから3〜5件の求人受注で、統計ではないため自社の実績と比べる参考値にしてください。KPIの設計方法は人材紹介のKPI設定方法が参考になります。求人開拓と並行して送客サービスなどで求職者を確保しておくと、受注した求人にすぐ候補者を推薦でき、企業との信頼関係を早く築けます。
Q
求人開拓と求職者集客、どちらを優先すべきですか?
A
立ち上げ期は、まず求人開拓を先行します(紹介先がないと面談を設定できないため)。ただし求人がそろってからは、求職者を安定して集められるかどうかが売上を左右します。求職者集客の一部を送客サービスなどに任せ、両輪で回すと効率が上がります。求人と候補者のどちらが欠けても売上は立ちません。
Q
求人開拓でよくある失敗例は?
A
「ターゲットを絞らずに大量にアプローチする」「フォローアップをしない」「自社の強みを伝えられていない」の3つが代表的な失敗例です。
Q
契約に繋がりやすい業界は?
A
採用ニーズが強い業界としては、IT・Web、人手不足が続く介護・医療、管理部門の採用が活発な金融などが挙げられます。業界別の年収レンジと手数料の目安はIT/医療/介護/物流の業界別データ(年収レンジ・手数料)をご覧ください。
面談数・成約率を伸ばしたい会社様へ

求人開拓のKPI、面談化率まで紐付けて運用できていますか?

L reachは、CAの工数を増やさずに面談数を増やすための送客サービスです。業務改善と並行して使えます。

相談前に整理できること

  • 面談数の入口を改善
  • 対応工数を削減
  • KPI改善に必要な母集団を補完

まとめ|求人開拓の効率化で人材紹介事業の成長を加速しよう

求人開拓は、提案型テレアポ・個別メール・求人データベース・紹介(リファラル)・SNSの5つを組み合わせると効率が上がります。初回の打ち合わせでは自社の紹介を短くし、採用したい役割と課題を先に聞きます。接点から入社までを同じ表で記録し、どこで止まっているかを確かめながら、求職者の集客とあわせて両輪で回してください。

取引を続けて関係を深める営業は人材紹介のRA営業のコツ7選、関連記事の一覧はLINE・CRM活用で面談率・成約率を改善する運用ガイドにまとめています。

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L reach編集部

人材紹介事業ナレッジ編集チーム

foresma株式会社が運営する求職者送客サービス『L reach』編集部。人材紹介会社の支援実績をもとに、集客・CV・運用ノウハウを発信しています。

業務フローを改善して歩留まりが上がっても、面談の母数が足りなければKPIの伸びはすぐに止まります。

初期費用・月額費用なし/契約期間の縛りなし