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人材紹介の副業の始め方|許可要件・週10時間の稼働モデル・収入目安

公開日 更新日 10分
人材紹介の副業の始め方|許可要件・週10時間の稼働モデル・収入目安

人材紹介を副業で始めるときに必要な法的要件、本業との両立のポイント、時間管理のコツ、収入の試算をまとめました。

総務省統計局の「令和4年就業構造基本調査」によると、非農林業従事者のうち副業がある人は305万人で、5年前より60万人増えています。人材紹介は、厚生労働省の集計で常用就職1件あたり約103万円(令和6年度・速報)の手数料が紹介会社に入る事業で、在庫を持たずに始められることから、副業の候補として関心を持つ人もいます。ただし、その手数料がそのまま本人の収入になるわけではありません。

出典: 総務省統計局「令和4年就業構造基本調査」副業がある人(非農林業従事者)の305万人は、令和4年就業構造基本調査の結果です。
この記事の結論

人材紹介を自分の事業として副業で行うには、有料職業紹介事業の許可が必要です(個人事業主でも取得できます)。許可を持つ紹介会社に雇われたり業務を受けたりして働く場合は、その会社の許可と体制のもとで業務を行います。どちらの場合も本業の就業規則の確認が先で、稼働は週10〜15時間を前提に、紹介手数料の売上と自分の手取りを分けて試算します。

人材紹介を副業で始めるための法的要件

副業でも、職業紹介を事業として行うなら許可が必要です。無許可での職業紹介は職業安定法違反になります。

副業で始める前に確認すること ①自分で許可を取るのか、許可を持つ会社で働くのか。②本業の就業規則で副業が認められているか。③無料のあっせんでも許可が必要になる場合があること(無料・有料の線引きは無料職業紹介と有料職業紹介の違いを参照)。④自分で許可を取るなら、支払う費用(試算で約56万〜125万円)とは別に、申請の時点で基準資産額500万円・現預金150万円を満たす財務状態が必要なこと。

2つの始め方:自分で許可を取るか、許可を持つ会社で働くか

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始め方 許可 手数料を受け取る人 本人の収入 確認すること
自分で有料職業紹介事業を行う(個人事業・自分の会社) 自分(または自分の会社)が許可を取る 自分(自分の会社) 手数料の売上から経費・返金・税金を引いた残り 資産要件・事務所・職業紹介責任者、本業の就業規則
許可を持つ紹介会社の業務に従事する(雇用・業務委託) 紹介会社の許可のもとで働く 紹介会社 会社との契約で決めた給与・報酬(歩合など) 業務の範囲、会社の管理のもとで行う体制、使える情報、本業の就業規則

紹介会社が受け取る手数料と、副業する本人の報酬は別物です。紹介会社が100万円の手数料を受け取っても、本人に入るのは契約で決めた配分で、返金が起きたときの扱いや支払いの時期も契約で決まります。

許可を持つ会社の業務として働く場合でも、求人・求職の受付やあっせんを会社の管理の外で独自に行えば、本人が無許可で職業紹介をしたと見られるおそれがあります。業務委託(フリーランス)の形で関わるなら、その会社の許可と事業所の体制の中で業務を行う形になっているかを、契約の前に確認してください。

有料職業紹介事業許可の取得手順(自分で許可を取る場合)

1

法人設立(個人事業主でも申請可)

有料職業紹介事業の許可は個人事業主でも取得できます。信用力や求人開拓のしやすさを考えて、副業でも合同会社(LLC)や株式会社を設立する人もいます。個人で許可を取ったあとに法人化すると、法人として許可を取り直す必要がある点も判断材料になります。合同会社の設立費用は約6万〜10万円(電子定款なら収入印紙4万円が不要)です。許可要件の詳細は有料職業紹介事業の許可要件|資産500万・事務所要件・初期投資の全解説で解説しています。

2

職業紹介責任者講習の受講

事業所ごとに職業紹介責任者を選任し、所定の講習を修了している必要があります。講習は1日で、受講料は全国民営職業紹介事業協会の場合、一般12,500円・会員8,800円(税込)です。責任者には、成年に達した後3年以上の職業経験も求められます。

3

事業所の確保

面積要件(旧20㎡基準)は撤廃済みで、求職者のプライバシーを確保できる構造(個室・パーティション等)であることが要件です。面談をすべてオンラインで行う運営(対面なし)も、プライバシー確保の方法として認められていますが、その場合も事業所は必要です。レンタルオフィスの個室を使う例が多く、賃料は地域や広さで大きく変わります(この記事の試算では月5万〜15万円と仮定)。

4

許可申請の提出

事業主(法人は本社)を管轄する都道府県労働局に、申請書類一式を提出します。申請から許可まではおおむね2〜3か月です。法定費用として、登録免許税9万円と収入印紙5万円(1事業所)がかかります。

副業で満たすべき主要な許可要件

要件内容副業での対応策
基準資産額500万円以上(うち現金・預金150万円以上。1事業所の場合)貯蓄や本業の収入から準備。資本金とは別物で、繰延資産・営業権を除いて計算する
事業所要件プライバシーを確保できる構造(旧20㎡基準は撤廃済み)レンタルオフィスの個室、またはオンライン完結の運営
職業紹介責任者成年後3年以上の職業経験+講習修了自分自身が受講・選任
欠格事由拘禁刑以上の刑、または職業安定法など労働関係の法律に違反して罰金刑を受け、5年を経過していない場合などは不可該当しないことを確認
個人情報管理個人情報適正管理規程と、漏えいを防ぐ措置鍵付きキャビネットまたは暗号化PC
出典: 厚生労働省「職業紹介事業」有料職業紹介事業の許可要件や申請手続きは、厚生労働省の職業紹介事業のページで確認できます。

お祝い金などの金銭で求職の申込みを勧めることは、職業紹介事業者について2021年4月から指針で禁止され、2025年1月からは許可条件にも加わりました。副業でも同じルールが適用され、「副業だから緩い」ということはありません。無許可での職業紹介は職業安定法違反で、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象です。

人材紹介の副業の始め方|本業の就業規則と両立のポイント

副業が認められるかの確認

厚生労働省は2018年に「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を策定し、2020年と2022年に改定しています。それでも就業規則で副業を禁止したり、許可制にしたりしている会社はあるため、最初に確認が必要です。

副業可否の簡易判定:

状況 判定
公務員 原則不可(国家公務員法・地方公務員法)
本業が人材業界 競業避止・利益相反のリスク大。要事前確認
就業規則が許可制 申請して承認を得てから開始
役員・管理職 競業避止義務の範囲を要確認

確認すべき4つのポイント:

  1. 就業規則の副業条項: 副業禁止・許可制・届出制のいずれかを確認
  2. 競業避止義務: 本業と同業の人材紹介業の場合、競業避止義務に抵触する可能性がある
  3. 勤務時間外の活動: 副業は本業の勤務時間外に限ること
  4. 守秘義務と情報の扱い: 本業の顧客・取引先・候補者の情報を副業に使わない
副業エージェント(IT企業勤務・30代)

「本業はIT企業の営業ですが、人材紹介の副業を始める前に人事部に確認しました。競業避止義務がないか、情報漏洩リスクがないかを書面で確認してもらい、正式に副業許可を得てからスタートしました。」

確定申告と税務の注意点

給与をもらいながら個人事業として副業をする場合、給与以外の所得が年20万円を超えると確定申告が必要です(20万円以下でも住民税の申告は必要)。オフィス代・通信費・交通費などは経費として計上できるため、日々の記録を残しておきます。自分の会社(法人)で行う場合は、会社として決算・申告を行い、本人は役員報酬などを受け取る形になります。

副業で人材紹介を行う際の時間管理術

週10〜15時間のモデルスケジュール

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曜日時間帯活動内容想定時間
平日(週3日)20:0022:00候補者との面談(オンライン)、メール対応1.5〜2時間/日
土曜日10:0015:00企業との打ち合わせ、レジュメ作成、推薦4〜5時間
日曜日10:0012:00翌週のスケジュール調整、事務作業2時間

合計は週10.5〜13時間です。候補者や企業からの急な連絡・日程変更に誰が対応するかも、あらかじめ決めておきます。

効率化のための3つの工夫

1

送客サービスで集客の手間を減らす

副業で時間をかけにくいのが「集客」です。送客サービスを使えば、事前にスクリーニングされた候補者との面談を組めるため、限られた時間を面談と推薦に回せます。送客サービスの仕組みは求職者送客サービスとは|仕組み・料金・選び方完全ガイド2026で解説しています。

2

求人データベースで企業開拓を省略

副業では、企業への飛び込み営業や新規開拓に時間を使う余裕はほとんどありません。求人データベース(Bee・Zキャリア プラットフォーム・circusAGENTなど)を使えば、自分で開拓していない求人にもすぐにアクセスできます。

3

オンライン面談の徹底

移動時間を減らすため、候補者との面談はオンラインで行います。Zoom・Google Meetなどを使い、1回30〜45分を目安にします。事業所の要件で「対面を伴わない運営」を選んだ場合は、対面での紹介をしないことが許可条件になる点に注意してください。

副業人材紹介の収入シミュレーション

初期費用の目安

項目費用備考
法人設立費用(合同会社)6〜10万円定款認証が不要で安価。個人事業なら不要
許可申請の法定費用14万円登録免許税9万円+収入印紙5万円(1事業所)
職業紹介責任者講習8,80012,500円全国民営職業紹介事業協会の会員・一般(税込)
レンタルオフィス(6ヶ月分)3090万円月額5〜15万円の個室を仮定
PC・通信環境5〜10万円既存PCの活用も可能
送客サービス・求人DB0円〜着座課金型なら初期費用0円
社会保険労務士への申請代行(任意)事務所により異なる依頼する場合は見積もりで確認

合計(支払う費用の試算): 約56万〜125万円(社労士報酬を除く)

これとは別に、申請の時点で、基準資産額(資産から負債と繰延資産・営業権を引いた額)500万円以上と、自己名義の現預金150万円以上を満たしている必要があります。支払って消える費用ではありませんが、上の費用を払ったあとの財務状態で満たせるように準備します。

副業での収入モデル

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フェーズ期間月間成約平均成約単価月間売上期間中の売上(試算)
立ち上げ期1〜6ヶ月0〜0.5件100万円0〜50万円0〜300万円(6か月)
安定期7〜18ヶ月0.5〜1件120万円60120万円7201,440万円12か月)
成長期19ヶ月〜1〜2件130万円130260万円1,5603,120万円(年間)

試算です。月間成約数×平均成約単価(紹介手数料)で計算した紹介事業の売上で、本人の手取りではありません。単価の100万円は、厚生労働省の集計(常用就職1件あたり約103万円)を参考にした仮定です。返金は含めておらず、手数料は入社が決まってから請求するため、面談から入金までには数か月かかります。

稼働時間が限られる副業では、月2件以上の成約を続けるのは難しくなります。成長期の2件は、独立や人員の追加を視野に入れた場合の参考値です。安定期の売上が年720万〜1,440万円になっても、そこから事務所代・集客費・返金・税金を差し引いた額が、自分の事業としての利益になります。許可を持つ会社で働く場合は、売上ではなく契約で決めた給与・報酬が収入です。

売上から手元に残る額までの計算例

年8件×成約単価120万円で、紹介手数料の売上は960万円です。経費(事務所・集客・ツールなど)を年300万円、返金を売上の5%(48万円)と仮定すると、税金を払う前の利益は612万円になります。個人事業ならここから所得税・住民税が、法人なら法人税などがかかります。売上のシミュレーションは人材紹介の売上シミュレーション|計算式・5つの指標と規模別モデル3例、紹介会社で働く人の年収の傾向は人材紹介の年収は稼げる?平均489万円・独立で3,000万円も狙える成功要因5選、独立後の業界別の水準は業界別の独立年収レンジ比較2026で扱っています。

本業で得た業界の知識を生かして領域を絞ると、少ない時間でも求人と候補者を見極めやすくなります。

人材紹介の副業から独立・本業化するタイミング

独立の判断基準

副業として安定した成果が出始めたら、本業化(独立)を検討するタイミングです。

  1. 月間成約が安定して1件以上: 経費を引いた利益が、本業の手取りに近づいている
  2. リピート顧客がいる: 企業側から継続的に求人依頼が来ている
  3. 候補者の流入が安定: 送客サービスや紹介経由で毎月5名以上の候補者がいる
  4. 6ヶ月以上の運転資金: 独立後の無収入期間に備えた資金がある
  5. 許可の形: 許可を持つ会社で働いてきた場合は、独立にあたって自分で許可を取る必要がある

独立で起きやすいつまずきは人材紹介の独立失敗パターン10選と回避策にまとめています。

L reach(エルリーチ)は副業エージェントの集客を支援

副業では、集客にかけられる時間が限られます。L reach(エルリーチ)は、許可を持つ紹介会社向けの送客サービスで、面談が実施された分だけ費用がかかります。

  • 初期費用・月額費用0円。着座課金1.5万〜3.5万円(税別)/着座
  • 全候補者にオペレーターが15分のプレ面談を実施し、日程調整まで対応
  • 登録者の平均年齢24.7歳、20代比率95.7%
  • 重複・要件不一致・無断キャンセルは非課金
  • 契約期間の縛りなし。お問い合わせから最短3営業日で開始

人材紹介の副業に関するよくある質問(FAQ)

Q
人材紹介の副業は個人事業主でもできますか?
A
はい。個人事業主でも有料職業紹介事業の許可を取得できます。資産要件(基準資産額500万円以上・現預金150万円以上、1事業所の場合)は法人と同じです。個人で許可を取ったあとに法人化する場合は、法人として許可を取り直す必要があります。合同会社なら、設立費用6万〜10万円ほどで法人化できます。
Q
本業が人材業界の場合、副業で人材紹介はできますか?
A
就業規則の競業避止義務に抵触する可能性が高いため、本業が人材紹介業の場合は慎重な確認が必要です。取り扱う領域を本業と明確に分ける、上長の許可を得るなどの対応が求められます。本業の候補者や取引先の情報を副業に使うことは、守秘義務や個人情報の扱いの面でも問題になります。
Q
副業の人材紹介で年収1,000万円は達成できますか?
A
紹介手数料の売上で1,000万円前後に届く計算は立ちます。たとえば成約単価120万円で年8〜10件なら、売上は960万〜1,200万円です。ただし、これは事業の売上で、本人の年収(手取り)ではありません。事務所代・集客費・返金・税金を引くと、手元に残る額は下がります。許可を持つ会社で働く場合の収入は、契約で決めた報酬の範囲です。
Q
副業で始めて将来的に独立することはできますか?
A
できます。副業で実績とノウハウを積み、成約が安定してから独立する進め方は、リスクを抑えやすい方法です。許可を持つ会社で働いてきた場合は、独立するときに自分で許可を取る必要があります。副業の期間に決まった目安はないため、上の判断基準で見極めてください。
開業・立ち上げフェーズの会社様へ

副業スタートでも、初月の面談獲得は同じ難所です。

L reachは初期費用・月額費用0円の着座課金型です。開業直後の面談獲得を、面談が実施された分の費用だけで支援します。

相談前に整理できること

  • 初月の面談獲得ルート設計
  • 固定費を抑えた導入
  • 開業後の集客不足を補完

まとめ|人材紹介の副業の始め方を実践しよう

人材紹介の副業は、自分で有料職業紹介事業の許可を取って事業者になるか、許可を持つ紹介会社の業務に従事するかで、必要な手続きと収入の形が変わります。自分で行う場合は、許可要件(基準資産額・事務所・職業紹介責任者)を満たして許可を取れば、個人事業でも法人でも始められます。限られた時間は面談と推薦に使い、集客は送客サービスなどに任せるのも一つの方法です。まずは本業の就業規則を確認し、売上と手取りを分けた計画を立ててから小さく始めてください。開業・副業に関する記事は人材紹介の開業・立ち上げガイドにまとめています。

更新履歴
  • 2026-09-24:自分で許可を取る場合と許可を持つ会社で働く場合を分けて説明。紹介手数料の売上と本人の収入を分けて試算を見直し、許可の費用・講習料・罰則を訂正
  • 2026-03-10:公開
L

L reach編集部

人材紹介事業ナレッジ編集チーム

foresma株式会社が運営する求職者送客サービス『L reach』編集部。人材紹介会社の支援実績をもとに、集客・CV・運用ノウハウを発信しています。

開業初月から面談を確保するには、求人の整備と並行して、求職者と出会う入口を先に用意しておく必要があります。

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