人材紹介事業で注目される「着座課金」型の送客サービス。着座課金のメリットは、面談実施時のみ費用が発生するため初期費用ゼロで始められ、質の低い送客に無駄なコストがかからない点です。本記事では、着座課金のメリット・デメリットを成約課金・登録課金と比較しながら、料金モデルを選ぶ際のポイントを解説します。
- 着座課金の本質:面談が実施された時点でのみ費用が発生する成果報酬型課金
- 最大のメリット:初期費用・月額固定費ゼロ、CPAが面談単位で予測可能
- 料金相場:1面談あたり1.5〜3.5万円が業界の中央値
着座課金型送客サービスの仕組み、4つの課金モデル比較、5つのメリット、見落とされがちなデメリット、競合する料金モデルとの違い、L reach編集部の取材で明らかになった失敗事例、よくある質問7問までを解説します。
本記事の数値は、L reach編集部が2025〜2026年に着座課金型送客サービスの利用経験がある人材紹介会社60社超のヒアリングと、業界の公開情報を統合した参考値です。実際の料金体系・条件はサービスによって異なります。
人材紹介における着座課金型送客サービスとは
着座課金とは、求職者送客サービスの料金モデルの一つで、紹介された求職者とのキャリア面談が実施(着座)された時点で初めて費用が発生する課金方式である。登録・送客時点では課金されないため、固定費リスクを避けたい人材紹介会社に適する。
着座課金の最大の特徴は「面談が実施されなければ費用が発生しない」点です。求職者情報が届いただけでは課金されず、実際に面談を行った場合のみ費用が発生するため、「情報だけ届いて面談に至らない」という無駄を防げます。
業界平均:着座課金の利用実績
| 指標 | 業界平均 | 上位サービスの参考値 |
|---|---|---|
| 1面談あたり料金 | 1.5〜3.5万円 | 2.5〜3.5万円 |
| 月間送客可能数 | 10〜50件 | 30〜100件 |
| 面談実施率 | 90〜100% | 95〜100% |
| 成約率(面談ベース) | 8〜15% | 12〜20% |
| 1成約あたりの集客コスト | 20〜45万円 | 15〜30万円 |
※L reach編集部調べ。2026年5月時点の参考値。職種・エリア・スクリーニング方式で変動します。
着座課金と他の料金モデルの違い
求職者送客サービスの料金モデルは、課金のタイミングによって大きく4種類に分かれます。
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| 料金モデル | 課金タイミング | 単価目安 | リスク水準 | 適する会社 |
|---|---|---|---|---|
| 登録課金型 | 求職者情報の提供時 | 数千円〜1万円 | 高い(面談に至らない可能性) | 大量母集団形成が必要な大手 |
| 着座課金型 | 面談実施時 | 1.5万〜3.5万円 | 低い(面談確定済みの状態) | 集客リスクを抑えたい全規模 |
| 成約課金型 | 内定承諾時 | 成約フィーの20〜30% | 最低(成約のみ課金) | 成約率に自信のある会社 |
| 月額定額型 | 月額固定 | 3万円〜 | 中(固定費リスク) | 大量面談を安定運用したい会社 |
※L reach編集部調べ。2026年5月時点の参考値。サービスにより条件が異なります。
月額10件面談を獲得する場合の料金モデル別コスト試算
| 料金モデル | 月額コスト | コスト発生のタイミング |
|---|---|---|
| 登録課金型(@8千円・面談化率20%) | 約4万円+追加 | 情報受領時に逐次 |
| 着座課金型(@3万円・100%着座) | 30万円 | 面談実施月に確定 |
| 成約課金型(成約2件・@40万円) | 80万円 | 内定承諾月に大きく発生 |
| 月額定額型(@30万円・面談数連動なし) | 30万円 | 毎月一定 |
※L reach編集部調べ。試算条件は標準ケース。実際の費用は契約内容で変動します。
着座課金のメリット5選
1. 初期費用・月額費用がゼロ
着座課金型のサービスでは、初期費用や月額固定費が不要なケースがほとんどです。面談が実施された分だけの支払いとなるため、予算が限られている中小規模のエージェントでも導入しやすい料金体系です。立ち上げ期や繁忙期だけ利用するなど、固定費リスクを抑えた使い方ができます。
2. CPAが明確で予算管理しやすい
「1面談あたり○万円」と単価が明確なため、月間の面談目標数から逆算して予算を計算できます。広告運用のような「いくらかけたら何件取れるかわからない」という不確実性がありません。着座課金のメリットを活かしたCPA管理については、人材紹介のCPAを30%削減する7つの方法も参考にしてください。
3. 質の低い送客に費用が発生しない
面談が実施されなかった場合(無断キャンセル、連絡不通、要件不一致など)は課金されないため、質の低い送客に対して無駄な費用が発生しません。
L reachでは、以下のケースは課金対象外です:重複候補者、要件不一致、無断キャンセル、連絡不通。面談が確実に実施された場合のみ費用が発生します。
4. CAが集客から解放され面談・推薦に集中できる
スカウト送信や日程調整から解放されることで、CAは「面談を実施するだけ」の状態になります。L reach編集部の取材では、着座課金型送客の導入企業でCA1人あたりの月間面談数が15〜20件から30〜40件に伸び、生産性が約2倍に改善した事例が複数報告されています。CAの生産性向上策はキャリアアドバイザー生産性向上の5つの方法も参照。
5. 試験運用・スケール調整がしやすい
最低契約期間や月額固定費がないため「今月は10件、来月は30件」など、自社の繁閑に合わせて利用量を柔軟に調整できます。閑散期は他チャネルとのミックス、繁忙期は送客比率を上げるといった運用が可能です。
着座課金のメリット、自社の決定率で見ても本当に有利ですか?
L reachでは、現在の集客費・面談数・決定数から「もう一段下げられる単価」をシミュレーションします。
相談前に整理できること
- CPAではなく面談単価で判断
- 決定単価まで逆算
- 広告費との併用可否を確認
着座課金のデメリット・注意点
着座課金型にもデメリットはあります。導入前に以下の点を確認しておきましょう。
1. 成約課金型と比べると単価が発生しやすい
成約課金型は内定承諾まで費用が発生しませんが、着座課金型は面談実施時点で費用が発生します。面談したものの成約に至らなかったケースでもコストが発生する点は理解しておく必要があります。詳しくは成功報酬型の送客サービスとは?で比較解説しています。
2. サービスによってスクリーニング品質に差がある
着座課金型のサービスでも、スクリーニングの精度はサービスによって大きく異なります。システム自動スクリーニングのみのサービスでは、面談してみたら要件と合わなかったというケースも起こりえます。スクリーニングの品質はサービスごとに公表内容を必ず確認しましょう。
3. 他社エージェントとの競合
同一の求職者が複数の人材紹介会社に送客されるケースがあります。自社の面談力と提案力が問われる場面が増えるため、人材紹介の成約率を上げる施策7選も参考にしましょう。
4. 面談スケジュールの突発調整が発生する
求職者の希望日時に合わせる必要があるため、CAのスケジュールを比較的フレキシブルにする運用が必要です。日程調整の効率化策は人材紹介の面談設定効率化5選を参照。
着座課金サービスを比較する際の落とし穴
落とし穴1:「1面談あたり○万円」だけで判断する
同じ「3万円/面談」でも、プレ面談の有無、スクリーニング方式、非課金条件の範囲で実質単価は大きく違います。プレ面談ありでスクリーニング精度が高ければ「面談に至った後の成約率」が高く、結果的な決定単価は下がります。
落とし穴2:非課金条件をよく読まずに契約する
「無断キャンセルは非課金」と謳っていても、「定義」がサービスごとに異なります。連絡不通を非課金に含めるか、要件不一致を非課金に含めるかなどを契約前に必ず明文化しておきましょう。
落とし穴3:自社の注力職種と送客サービスの得意領域が合わない
20代特化のサービスにシニア職を求めたり、ハイクラス特化に若手を求めたりすると、面談化はしても成約に至らない悪循環が生まれます。サービスの送客実績データ(年齢構成・年収帯・職種構成)を契約前に必ず確認しましょう。
着座課金サービスの選び方|3つの軸
着座課金型のサービスを選ぶ際は、以下の3点を確認しましょう。
スクリーニング方法
システム自動 vs オペレーターによるプレ面談。後者の方が送客品質は高い傾向があります。プレ面談15〜30分の実施有無は必ず確認しましょう。
非課金ルール
どのような場合に課金対象外となるか。「重複候補者」「要件不一致」「無断キャンセル」「連絡不通」のうち何が非課金対象になるかを契約前に明文化しましょう。
ボリュームディスカウントとデポジット
月間の面談件数が増えると単価が下がるプランや、前払いデポジット契約による単価優遇があるかを確認。継続利用前提なら長期的に大幅なコスト削減が可能です。
送客サービス全体の仕組みや料金モデルの詳細は、求職者送客サービスとは?で詳しく解説しています。また、具体的なサービスの比較をしたい方は求職者送客サービス比較6選もご覧ください。
着座課金型送客サービスの導入手順
自社の受け入れ要件を整理する
どのようなターゲット層(年齢・職種・経験・エリア)の候補者を受け入れたいかを明確にします。要件が曖昧だと、ミスマッチが増えて非課金対応の手間も増えるため、具体的な条件を整理しましょう。
サービスの比較・選定を行う
複数の着座課金型サービスを「課金単価」「プレ面談の質」「非課金ルール」「ターゲット層」の4軸で比較します。無料で始められるサービスなら、複数を同時に試すことも可能です。
少量からテスト運用する
まずは月5〜10名程度の少量からスタートします。面談からの成約率、候補者の質、オペレーションの負荷を測定し、本格導入の判断材料を収集しましょう。
KPIを設定し効果を測定する
着座課金1件あたりの成約率、候補者1人あたりの獲得コスト(CPA)、面談の満足度などをKPIとして設定します。他の集客チャネルとROIを比較し、投資配分を最適化しましょう。
フィードバックループを構築する
送客サービスのオペレーターに対して、送客された候補者の質に関するフィードバックを定期的に行います。「このタイプの候補者は成約につながりやすい」「この条件の候補者はミスマッチが多い」といった情報を共有することで、送客精度が継続的に向上します。
L reach(エルリーチ)の着座課金サービス詳細
L reach(エルリーチ)は、人材紹介会社向けの着座課金型送客サービスです。20代若手人材の集客に特化し、業界トップクラスの面談品質を実現しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 課金モデル | 着座課金(面談実施時のみ課金) |
| 着座単価 | 2.5〜3.5万円/面談 |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 0円 |
| ターゲット層 | 平均年齢24.7歳、20代比率95.7% |
| プレ面談 | 全件オペレーターによる15分のプレ面談を実施 |
| 非課金ルール | 重複候補者・要件不一致・無断キャンセルは非課金 |
| 契約期間 | 縛りなし(いつでも開始・停止可能) |
L reachの非課金ルール詳細
L reachでは、以下のケースで課金が発生しません。人材紹介会社側のリスクを最小限に抑える仕組みが設計されています。
- 重複候補者: 既に対応中の候補者が送客された場合、申告により非課金
- 要件不一致: 事前に共有した受け入れ要件と明らかに異なる候補者
- 無断キャンセル: 候補者が面談に無断で参加しなかった場合
L reachの導入成果データ
L reach導入企業では、以下のような成果が報告されています(L reach調べ・2025年度集計)。
- 成約率: 従来の集客チャネルと比較して平均1.8倍に向上
- CPA改善: 成約1件あたりの獲得コスト(CPA)が平均25%改善
- 面談実施率: プレ面談による事前確認で面談実施率95%以上を維持
L reachが選ばれる3つの理由
- プレ面談による品質保証: 全候補者に対してオペレーターが15分のプレ面談を実施。転職意欲・基本スキル・人柄を確認した上で送客するため、面談の質が高い
- 完全成果連動型: 初期費用・月額費用が完全にゼロ。面談が実施された分だけ費用が発生するため、キャッシュフローを圧迫しない
- 若手人材に特化: 平均年齢24.7歳、20代比率95.7%。若手・第二新卒の採用ニーズが高い人材紹介会社にとって最適なパートナー
着座課金型と他の集客手段の競合サービスとの違い
着座課金型はあくまで「集客の課金モデル」のひとつです。他の集客手段との違いを整理します。
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| 集客手段 | 課金タイミング | 1面談あたり実質単価 | CA工数 | 推奨フェーズ |
|---|---|---|---|---|
| 着座課金型送客 | 面談実施時 | 1.5〜3.5万円 | 低 | 全フェーズ |
| 成果報酬型送客 | 内定承諾時 | 採用フィー20〜30%/人 | 低 | 成約率に自信のあるエージェント |
| 月額定額型送客 | 月額固定 | 件数次第(連動なし) | 低 | 大量面談を安定運用したい会社 |
| スカウト媒体 | 月額DB料 | 2〜5万円(人件費込) | 高 | スカウト体制が組める会社 |
| SNS広告 | 広告費 | 2〜6万円 | 中 | 広告運用ノウハウのある会社 |
| 求人広告(求人検索) | 月額または応募課金 | 1.5〜5万円 | 中 | 求人原稿が組める会社 |
※L reach編集部調べ。2026年5月時点の参考値。実質単価は人件費・運用工数を含めたものを想定しています。
L reach編集部 取材:着座課金型送客サービスの失敗事例3選
事例1:プレ面談なしの送客で要件不一致が頻発(IT特化・10名体制)
「面談単価2万円」と低単価を売りにしたサービスを契約したが、システム自動スクリーニングのみで転職意欲・スキルレベルの確認が不十分。要件不一致で面談時間がムダになるケースが30%以上発生し、結局決定単価は他社より高くなった。
着座課金は「単価の安さ」だけで判断せず、プレ面談の有無、スクリーニング方式、非課金条件の3点で総合的に評価しましょう。
事例2:非課金条件を確認せず契約して請求トラブル(地方総合・5名体制)
「無断キャンセルは非課金」と聞いていたが、契約書には「面談開始10分前までに連絡があったキャンセルは課金対象」と記載。月数件の請求が発生し、想定外のコストが発生した。
非課金条件は「定義の細部」までを契約書ベースで確認しましょう。営業担当の口頭説明と契約書の文言が一致するかを必ず突合してください。
事例3:自社の注力領域と送客の属性がミスマッチ(医療特化・8名体制)
医療職特化エージェントが20代向けの送客サービスを契約。送客される候補者の医療職経験が浅く、面談はできるが成約率が3%まで落ち込んだ。
送客サービスごとに得意領域が大きく違います。送客実績データ(職種構成・年齢構成・年収帯)を契約前に必ず確認し、自社の注力領域とマッチするサービスを選びましょう。
着座課金型送客サービスに関するよくある質問(FAQ)
「着座課金型の送客サービスを導入してから、集客コストが明確になり予算管理がしやすくなりました。面談が確定した時点で課金されるため、無駄な広告費がゼロに。導入3ヶ月で面談数も安定しました。」
着座課金のメリット、自社の決定率で見ても本当に有利ですか?
L reachでは、現在の集客費・面談数・決定数から「もう一段下げられる単価」をシミュレーションします。
相談前に整理できること
- CPAではなく面談単価で判断
- 決定単価まで逆算
- 広告費との併用可否を確認
まとめ|着座課金は「リスクの低い変動費型集客」を実現する選択肢
着座課金は、人材紹介会社にとってリスクバランスの取れた料金モデルのひとつです。初期費用ゼロで始められ、面談が実施された場合のみ費用が発生するため、まずはトライアルから始めるエージェントが多く見られます。
- 初期費用・月額費用ゼロで導入リスクが低い
- 面談単位でCPAが固定化されるため予算管理がしやすい
- 「面談単価」だけでなく「決定単価」「CA工数まで含めた実質コスト」で評価することが肝心
- L reach編集部の取材では、着座課金型を導入した会社の共通点は「契約前に非課金条件・スクリーニング方式・実績データの3点を確認していた」点
着座課金型を含む送客サービス全体の仕組みや選び方は「求職者送客サービスとは?」、料金比較は「求職者送客サービスの料金比較5選」で詳しく解説しています。また、送客サービス以外の集客手法も知りたい方は「人材紹介会社の集客方法7選」、CPA削減策は「人材紹介のCPA削減7つの方法」、広告費相場は「人材紹介の広告費相場を媒体別に解説」、成功報酬型は「成功報酬型送客サービス」もご覧ください。
外部データソース
- 厚生労働省「職業紹介事業報告書の集計結果」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/haken-shoukai/shoukaishukei.html
- 厚生労働省「職業安定法」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/haken-shoukai/shoukaishukei.html
- 矢野経済研究所「人材ビジネス市場に関する調査」 https://www.yano.co.jp/
- 一般社団法人 人材サービス産業協議会(JHR) https://www.jhr.or.jp/
著者プロフィール L reach編集部は、求職者送客サービス「L reach」を運営するforesma株式会社の社内編集チーム。事業立ち上げから2026年現在まで100社超の人材紹介会社の集客課題に伴走してきました。L reach COMPASSは、人材紹介会社の経営者・キャリアアドバイザーに向けて、求職者の集客・送客、費用対効果の改善、事業の立ち上げ・運営に関する実践情報を発信する専門メディアです。「L reach」の運営で得た実データと、提携する人材紹介会社への取材に基づいた情報をお届けします。本記事は同チームが各社公開情報・取材・実運用データを基に執筆しました。
最終更新:2026年5月12日 / 監修:L reach編集部
L reach編集部
人材紹介事業ナレッジ編集チームforesma株式会社が運営する求職者送客サービス『L reach』編集部。人材紹介会社の支援実績をもとに、集客・CV・運用ノウハウを発信しています。
実コストは「面談単価×決定率×案件単価」で大きく動きます。自社条件で試算したい場合はご相談ください。
着座課金のメリット、自社の決定率で見ても本当に有利ですか?
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